イタリアの幻 そして、リリースされる



0.イタリアづいてます
なんだか、最近のエントリーがすっかりイタリアン・ロックに偏ってますが、今日もイタリアで押します。


1.リリースされず
さて、プログレ界には、活動機関が異常に短いだとか、アルバムをリリースするチャンスに恵まれないんがらも、わずかながら世に出た作品のクオリティーの高さによって、ファンにはよく知られているバンドがいくつか存在する。
そんなバンドの1つが、Officina Meccanica。
1974年頃から1978年ぐらいまで活動していて、数枚のシングルとライブ活動、そして、アルバムリリースに向けた準備を進めていたのだが、1970年代後半のプログレ冬の時代突入によって、アルバムリリースには至る事の出来なかったバンド。ただ、リリースされたシングルの評価は非常に高く、ファンには比較的知られたバンド。


2.追悼
そんなOfficina Meccanicaが活動時にリリースしたシングルと秘蔵音源を集めて、アルバムの形でCD化されたのが、"La Folla Del Mimo Di Fuoco"。バンドとしては、苦節30年あまりにして、ようやくのアルバムリリース。一応、この作品は、昨年あたりにバンドメンバー3人が亡くなった事に対する追悼の意味も含まれているらしい。


3.さて曲は
で、曲の方だけれども、全体的には、音質レベルもあって、70年代のイタリアンロックサウンドのにおいがぷんぷんとする作品。非常に時代が出ている。特に、いくつか見られるイタリアらしい哀愁漂う楽曲は涙もの。また、このバンドの大きな特徴であるブラスサウンドの大幅な投入もあって、イタリア然とした典型的なサウンドをベースにしながらも、彼ら独特の雰囲気をも持っている。
どちらかというと、イタリアン・ロックに思い入れの強い人向けという感じで、イタリアン・ロック好きには溜まらない作品だと思う。


4.ちなみに
ちなみに、このバンドは、フロントマンがピエロ的な化粧をしてステージに上がったりとそのライブパフォーマンスもなかなか特徴的であったようだ。


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