ポーランドからプログレメタルに歪んだキーボードサウンドを組み込んで
1.ポーランド
ポーランドのバンド、Osada Vida は2000年にアルバムデビューを果たしたバンド。アルバム3枚を順調にリリースしたところで、メンバーの脱退があり、その後新メンバーを加えての出直しの4枚目のアルバムが、今回言及する2006年にリリースされた "Three Seats Behind a triangle"。
2.初物
私にとっては、このバンドのアルバムはこれが初めて。なので、メンバーチェンジ前とのサウンドの差異は不明です。
3.アルバムの印象
全体的な印象はというと、とてもこなれたプログレメタルバンドで、楽曲の出来もとても安定しているし、一方で、単調にならないようなしかけも入っているので、聞き飽きない。全体的にそのセンスの良さが充満している。それに加えて、時々入り込んでくる妙なキーボードサウンドが、唯一全体のリズムを崩すのだけれども、この崩しが入って、さらに魅力がますというか、このキーボードサウンドが彼らの音をただのプログレメタルではない存在に高めている。ちなみに、キーボードはMellotron や Hammond も使用しているので、肝をついている。
4.タイトル
タイトルの方は、オーケストラでいうと、あまりに日の目をみないポジションであるトライアングルの後ろの三つの席という意味らしい。
歌詞をまだ、良くは読んでいないけれど、ちょっと絶望感を感じながら、それでも明日に進んでいくぞ、的な内容みたいな気がする。
音の方も、そのイメージに近くて、ダークで混沌としたパートがあるかと思いきや、軽さのある疾走感を持つパートを持ってきたりとしている。
ちなみに、歌詞は英語です。
5.辺境プログレメタル好き
ということで、プログレメタルといっても、Dream Theater のようなそれではなくて、Pain of Salvation のような色合いを好む人に、このアルバムは向いているように思う。Pain of Salvation ほど重くはないけれど。
関連リンク：
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