ハロルド・ピンター ノーベル賞

なんと、寝耳に水というか、「ダム ウェイター」などで知られる劇作家ハロルド・ピンター氏が
今年のノーベル文学賞に決まった。
当初、幾人かの詩人が候補に挙がっていたようだが、選考員の辞任やらなにやら
ごたごたの末に、ハロルド・ピンター氏に決まったようだ。
昨年が、選考ミスだっただけに、今年は渋いいいところに決まって結果的には
良かったというところだろう。
ノーベル文学賞は、かなりの頻度でひどい作家がとったりするので、
参考にならないところもあるが、今年は比較的いい選考だと思う。
ただし、氏は近年イラク戦争反対など政治的な色合いを強めてきており、
はっきりいって、文学作品そのものよりもそちらの政治的な要素にかなりの
意味を込めての賞の授与という側面が見え隠れするところは残念。
ノーベル文学賞が頻繁に失敗するのは、この政治的要素に傾向しすぎてという
場合が多く、核兵器反対を唱えていたというだけで賞を取った人もいる(若干偏見だがご容赦)。
その様子がかいま見えなければかなり絶賛出来る授与だが。

ハロルド・ピンター(AMAZON)