甘美系プログレ FreddeGredde の待望の新作

FreddeGredde

スウェーデンの FreddeGredde は、マルチミュージシャン Fredrik Larsson によるプロジェクト。あまりにも甘いメロディーでありながらも、変則的な拍子使いや重厚なコーラスワークによって、プログレファンにおいては、Moon Safari と同様に支持者の多いバンド。
そんな FreddeGredde が、ようやくの新作 Brighter Skies を発表したので早速聴いてみた。

ロック度

ジャケットといい、サウンドの全体的なテイストといい、少しデジタル処理な感触が残る感じが、逆に新鮮さも感じるのは、前作とは大きく変化なし。
少し、テイストが異なると感じるのは、ロック度。バンド演奏ではないのだけれども、バンド演奏的な激しさを感じる要素が増えている。
一方で、前作にあった、耳に残る甘美なメロディー要素は少し後退。
なので、全体的には前作よりはすぐには取っつきにくい感じのサウンドになっている。

聴き込むと

しかし、聴き込んでいくと、複雑な演奏に耳も慣れてきて、メロディアスな要素を楽しめるようになってきて、演奏の面白さと同時にメロディーとコーラスワークを味わえてくる。
このあたりが、やっぱりいいところで、単にポップさだけだと飽きが来やすいと思うのだけれども、演奏面や構成の面白さがある分、少しの取っつきにくさと引き替えに、聴き込んだときの惚れ込み度の深さにつながる。