薬をめぐるスリルとサスペンス「サイドエフェクト」



サイドエフェクト

薬の副作用のことを示す英語、サイドエフェクト。その言葉がタイトルと成っている映画、「サイドエフェクト」を見てきた。この映画は、スティーブン・ソダーバーグ監督による作品。


サスペンス

薬をめぐって、様々な陰謀が渦巻く。ストーリーは二転三転するので、純粋に引き込まれていくようなサスペンス映画。
鬱病を患っている妻と出所したばかりの夫。その妻を診察する医師とかつて診察していた医師。ここに、裁判や病院などが絡み合って物語は進んでいく。


陰謀

そこにある陰謀には、結局カネが絡む。一体誰が、どうやってお金を得ようとして、そして、その結果として、誰がお金を得たのか。
スリルとサスペンスの中、事件が解決されていく刑事物のような印象もあるけれども、実際には誰が首尾良くお金とそれに伴った幸せな生活を核として、ついでに欲望も満たして、そして、誰がその争いから敗れ去ったのか、ということが描かれている。


サスペンスだけなく

つまり、この映画のウラには、明らかにお金が大きなテーマとなっている。そこには、誰の行為が正義だったのかということなどはあまり関係ないノではないだろうか。そして、そうなってしまっている現状を痛烈に批判している映画であるようにも感じる。


セレブ

限られたものだけが座ることの出来るセレブの席を、あの手この手で得ようとして、そして、その一つの手段として薬を利用しようとしたのだと。
全ての人に罪のようなものがあるけれども、その罪を実際にかぶってしまうのは誰になるのかと、そして、得ることの出来なかったものは悲惨な結末を迎えるだけ。


同情

だから、感情移入が実のところ難しい。一体誰に同情して、誰を応援して、そして、一体何がハッピーエンドなのだろうかと。だから、一見ハッピーエンドにも思えるエンディングにも、何か異様なものを感じないではいられない。そして、その異様さこそスティーブン・ソダーバーグ監督のねらいだったのではないのかというと、それは勘ぐりすぎだろうか。


面白い

いずれにせよ、二転三転するストーリー展開は、手に汗握る感じで、楽しめます。


関連リンク:
映画『サイド・エフェクト』オフィシャルサイト
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