Between The Buried And Me の新作は美しく破壊的



Between The Buried And Me

米国のテクニカルメタルバンド Between The Buried And Me 。テクニカルな演奏とコンセプチュアルなアルバム作り、そして、複雑で多様な曲構成によって、プログレッシブメタルの領域でも評価の高いバンド。
そのBTBAM の2012年新作、Parallax II: Future Sequence がリリースされたので聴いてみた。ちなみに、この作品は、そのタイトルを見てもわかるように前作に続く作品。


リリカルで凶暴で

もともと、リリカルで美しいバラッド的な曲調と、グロウルも駆使する凶暴なサウンドの両面を持ち合わせるところに魅力があったバンドだけれども、このアルバムでもそれは健在で、さらにトータルアルバム的ということもあり、その両面のサウンドをうまく織り込んでアルバム一枚で聴き応えのあるサウンドが構築されている。


壮大に

オープニングから壮大に始まる。サウンドは美しさに満ちている。比較的このアルバムではこのバラッド系のサウンドのほうが基軸になるという印象がする展開。しかし、その展開に落ち着いて聴いていると突如世界は変貌し、グロウルによる凶暴パートへと引きずり込まれる。柔らかさの後に訪れるこの重さと激しさは、その落差によりより強烈な印象として残る。


混沌へ

そして、時にそれはさらに進展し、リフを刻んでいたギターが一気に暴れ出してソロで駆け回るかと思えば、思いドラミングが連打されて曲がどんどんと走っていく。


コミカル

しかし、この程度の混沌で終わらないのがこのバンドの面白さ。その凶暴さを通り過ぎると、コミカルな印象もするピロピロとした不思議な世界へ紛れ込んでいき、そのまま、さらにアップテンポなビートを感じさせるかるい疾走感のあるパートへと展開。この変幻自在さがたまらない。しかも、その変幻自在さが非常に細かい譜割りで展開されるので、曲全体の構成を掴むことすら出来ない。また、このコミカルな感じがピエロの狂気を感じさせるようなそれで、凶暴さの向こうにさらにある世界を描き出しているようにも感じる。


楽しい

そんな展開なのでとにかく楽しい。グロウル含むヘヴィーサウンドがどうにも性に合わないという人にはなかなかお勧めは出来ないけれども、とにかくミクスチャーな混沌サウンドが好きな人には、もうこれはたまらない作品だと思う。


来日

ちなみに、11月に来日することみたいなのだけれども、前回同様なかなか狭い感じの場所でやるみたい。もっと多くのファンがいてもおかしくないと思うんだけれども。。。あと、こんだけてくにかるなバンドなのでより音のいい環境でライブを聴いてみたい気がする。まぁ、いずれにせよ今回の雷に公演は日にちがタイミングが悪くて見に行けないのだけれども。


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BETWEEN THE BURIED AND ME
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Parallax II: Future Sequence
発売元 : Metal Blade
発売日 : 2012-10-09 (1CD)
売上ランク : 1683 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,040 在庫あり。
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