Broness の新作は、黄色と緑
Baroness
男臭すぎるツインボーカルの妙なコーラスワークが結構はまる、ある意味、Mastodonと双璧をなす野獣系テクニカルメタルバンド Baroness の2012年新作がリリースされた。過去二枚が Red Album , Blue Record と赤青と続いたのですが、今回は、まとめて黄色と緑で、Yellow & Green。二枚組のアルバムでそれぞれが、Yellow と Green となっている。
味わい違い
この2枚組の作品だけれども、それぞれで音のタイプを変えている。Yellow のほうは、より激しく早いパワーに満ちたサウンド。一方で、Green のほうは、雰囲気を持たせた感情に満ちたサウンド。彼らの二つの側面を堪能できる作品となっております。また、それぞれは一枚で40分程度なので、それぞれ別々に聞くとちょうどいい感じの集中力で聴ける感じ。
Yellow
そんでもって、Yellow。Yellow Theme と題されたプロローグソングから怪しげに始まります。先述では、激しさとだけ簡単に表現したけれども、激しさの中にある特にギターの音色で演出される怪しさの魅力が、このプロローグソングに象徴的に表れている。そこから、一気に加速して本編。この加速時の激しさとスローダウン時の怪しい感じの雰囲気がこのアルバムの魅力。そして、その怪しい雰囲気を男臭いコーラスワークがさらに彩る。この感じのコーラスワークはほかのバンドには全くないそれで、非常に印象深い。後半にあるさび
全体のメロディーラインに、どこかレトロな雰囲気が漂っていて、これが、後半になればなるほど印象的に感じられてくる。ラストの EULA になると、すっかり激しさは影を潜めて、もの悲しさのようなものさえも感じさせられる。非常に表現力が深い。Green
お次は、Green。こちらも、プロローグ Green Theme に導かれて始まる。音の輪郭をくっきりとさせたメロディーと張りのあるリズムによる明るい曲調が、ここで主張される。そして、本編へと進む。メロディアスで明るいサウンドが比較的緩やかに展開されていく。しかし、やはり、その中にもどこか哀愁というのか、わびしさが混じりこんでくる。そして、後半に再び感情豊かになると終焉を迎える。
完成度の高い
というところで、それぞれで、1枚のアルバムとしてまとまりのある作品。起承転結というのかサウンドの変化と展開。そして、最後に盛り上がっていき終わるのか、はたまた、わびしさ極まって終わるのか。2枚のアルバムで異なる展開とその味深さを持っている。非常に完成度の高い作品。絶賛しております。
関連リンク:
Baroness – Official Website関連サーチ:
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Yellow & Green(Last.fm)
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