チェンバーロックの雄 Univers Zero の奇跡の来日
Univers Zero
チェンバーロックそのものとも言っていいだろうベルギーのロックバンド Univers Zero。プログレマニアの間では高い評価ながらも、一般的な認知度の低さもあって、来日などと言うことはあり得ないとも思われていたのですが、2012年2月、ついに来日を果たしたわけです。場所は、吉祥寺のスターパインズカフェ。ちなみに、ライブは、2月11日の夜公演と、2月12日の昼・夜公演で計3回。そのうち私は、2月12日の夜公演に行ってきました。エレクトリック・アストゥーリアス
まずは、前座からで、この回はエレクトリック・アストゥーリアス。女性ヴァイオリニストを含む5人組の日本のバンド。このバンドの噂は良く聞いていたのだけれども、実際に聴くのは初めて。細かいフレーズを刻みながら、ギター、キーボード、ヴァイオリンでメロディーを作り上げるサウンドは、軽快ながらも緊張感のあるいい演奏。また、ボーカルレスながらも、ボーカルが入っていてもいいのではと思うようなメロディーラインもあって、なかなかいい感じでした。30分弱の演奏にて終了。登場
そして、20時頃に御大 Univers Zero 登場。管楽系二人に、ヴァイオリン、キーボード、ベースとそして、ドラマーに Daniel Denis が登場で6人での演奏。ちょっと場所柄ステージが狭いので、所狭しと言う感じでいろんな楽器の狭間に6人が陣取る。私の痛い力は、キーボード奏者がほとんど見えない感じだった。もうすごいんです
そこからは、もうすごいんですというしかない感じ。ゆったりとした曲調で、音を響き合わせるような展開と、高速で小刻みに音を絡ませていく展開とが、交互におとずれる。もはや、メロディーとかリズムとかいう概念を超えたところにあるサウンドが展開されていて、あまりにも自由ながらも、見事に統制されたサウンドは、唖然とするしかなくて、まるでバルサのパス回しのように華麗で圧倒的なすごさがそこにはあった。まさに
もうそのサウンドは、チェンバーロックとかそういうジャンルを超えたところにあるものであって、MAGMA のサウンドが、MAGMA サウンドとしか表現することが出来ないのと同様に、これは、Univers Zero サウンドとしか表現使用のない音世界。思わず我々は暗黒系サウンドなんて表現してしまうのだけれども、あのサウンドは生で聴くと暗黒系とはかけ離れたサウンドで、ただあまりにも一般的なメロディーの概念にはよらず、音そのものを様々な手法で様々にそれぞれの楽器で出して、それをアンサンブルさせた結果生まれたそれであるということだというのが凄くよくわかったライブだった。感謝
ちゅうことで、アンコール含めて約2時間のライブを堪能しました。ホント、Univers Zero を呼ぶのに尽力された方々には感謝しても仕切れないほどのすばらしい体験でした。そして、ないより、Univers Zero のメンバーの皆様サイコーでした。関連リンク:
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