ブラジルの秘宝プログレバンド Sagrado のDVD
Sagrado
時期によって、Sagrado と短縮された名前で呼ばれることもあるのだけれども、ブラジルを代表するプログレバンド、Sagrado Coracao da Terra の発掘的DVDがリリースされたので早速聴いてみた。プログレ復古
Sagrado はプログレが徐々に衰退していっていた頃の1979年にブラジルで結成されたバンドで、中心人物である Marcus Viana のプロジェクトバンドというような側面もあるバンド。この Marcus の奏でるバイオリンサウンドを活用したシンフォニックロックを展開していたバンド。1985年にはアルバムリリースを果たしており、丁度この頃がプログレ底辺の時代でありながら、その作品は一気に注目を浴びたために、同時期に作品をリリースした Coda や Artemiev などと共に、暗黒の闇に沈みかけていたプログレに再度光を灯すことに一躍買ったバンドという側面もある。
DVD
そんな Sagrado はここ最近は、おそらくは活動停止中な状態なのだとは思うのだけれども、時々コンピレーションがリリースされたりという動きはある。で、そんな中リリースされたのが今回のDVDで、 COSMOS × CAOS と題された作品。ちなみに、PARTE1という記述があって、これが続編の存在を示唆しているのかどうかは謎。内容
内容のほうですが、1989年のコンサートと1996年の RIO Art Rock Festival の様子を収めていて、1989年のコンサートの方が、収録曲も多く、メインな内容。時代がかった
時代が時代ということもあって、映像のほうは当たり前ながら、それほど鮮明ではない。ただ、そこそこのカメラワークでは撮られていているので、ライブ映像としては楽しむことは十分に出来る。あと、音の方も特に気になるほどのものでもない。バイオリン
なんといっても、注目は、Marcus Viana のバイオリンを中心とした演奏。Sagrado のサウンドスタイルは、YES系というのか、明快なサウンドに載せて超絶技巧をさらりとこなしながら、感動的なサウンドを紡ぎ出すスタイル。そんなスタイルをライブでも展開しているところはここで十分に確認することが出来る。特に、1989年のライブの方は、Marcus Viana のバイオリンに加えて、フルート奏者も参加しているので、音に幅があって、カラフルなサウンドが広がっていっている。
強烈ではないが
正直言って、あの Sagrado の映像って一体!という期待が絶大だったが故に、その期待に対してはというと、もう一つ物足りないというのが私自身の印象。特に悪くは無いのだけれども、絶大に印象的に残る何かというところが無いが故かもしれない。とはいっても、演奏もしっかりとしているし、指先まで捉える映像によって、演奏の面白さも十分に堪能することが出来る。
ファンには
というところなので、個人的な印象としては、新たなファンにとってはそれほど適切な作品という感じはしないところで、むしろ、かつてからのファン向けで、あの Sagrado の映像!という感動をもって堪能するべき作品のような気がする。
関連リンク:
Sagrado Coração da TerradLINKbRING.Music.Sagrado Coracao da Terra
関連サーチ:
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