Flower Kings 人脈なキーボーディスト Lalle Larsson のチェンバーライブDVD
Lalle Larsson
Flower Kings のRoine Stolt や Jonas Reingold のサイドプロジェクト( Karmakanic など)で目にすることのあるめちゃうまキーボーディスト Lalle Larsson は、日本では、Flower Kings 関連で知ることが多いと思うのだけれども、本国では、それなりの位置を確保するミュージシャンのようで、Flower Kings 関連のプロジェクト以外でも多数の活動を行っている模様。チェンバーオーケストラ
そんな、Lalle Larsson のプロジェクトの一つが、The Seven Deadly Pieces で、今回紹介するライブDVD(ちなみに、プロジェクト自体は2002年に行われた物)。この作品、Lalle Larsson が主導的な立場で、チェンバーオーケストラとも言うべき小編成オーケストラを率いてのライブ演奏になる。Lalle Larsson はグランドピアノとキーボードを使い分けながらの演奏で、その他に弦楽系、管楽系、パーカッション系、マリンバ系で10人ほどのミニ・オーケストラが編成されていて、そこにロックピースであるドラムとギター、ベースが加わる形態のバンドというかオーケストラというか。七つの大罪
このタイトルを七つの大罪と訳していいのかどうかだけれども、そんなことがテーマになっている作品で、一貫したテーマの元に作曲された作品を演奏したライブDVDになる。何の予備知識もなく見ると、各演奏の最初に出てくるタイトルバックがやたらとグロくてなんて趣味が悪いんだと思ってしまうのだけれども、罪を描いている作品なのでという事を理解すると納得できる。構成は、プロローグとエピローグに挟まれてその7つの各テーマにそった作品が展開される。といっても、全てインスツルメンタルなので、音で表現されている。各テーマを解説した冊子がついているので、内容についてはそれを参照すると分かるようにはなっている。
ミクスチャー
で、テーマは別としてまずは曲と演奏についての感想だけれども、これは、いわゆるミクスチャー系のサウンドとは全く別だけれども、これもまたミクスチャーなサウンドであることは間違い無い。バンド構成からしても明確なのだけれども、サウンドとしては、クラシック的な要素とジャズ的な要素、そして、ハードロック、メタル系な要素が混在する。結果として、いわゆるチェンバーロックの印象に近づいてくるもので、ただし軸足がロックではなくて、ジャズ、クラシック側に置かれているという印象。ボディーブロータイプ
なので、印象的なメロディーを押し出しながら盛り上げていくと言うよりも、各楽器の音響を絡ませながら、音の重奏性を深めていくというサウンド。なので、一撃のパンチ力は無いのだけれども、ボディーブローのようなじわじわと迫ってくるサウンドに地味な迫力を感じる。重さ暗さ
そんなサウンドは、その7つの大罪というテーマということもあって、非常にダーク。あまり真剣に鑑賞しすぎると暗い気分になってくるかもしれないというほどのシリアスさを持つ。すごテク
ただ、演奏としては、これはさすがで、Lalle Larsson のみならず、テクニックには申し分ないというところなので、安定したサウンドをもとにしたこの押し込みは安心して鑑賞出来るというところ。チェンバーロック系のシリアスなサウンドに興味があるのであれば、これは十分に楽しめると思う。
Reingold Records
ちなみに、購入するなら、Garden Shed で買うか、もしくは、Jonas Reingold の Reingold Records から個人輸入かが分かりやすい選択肢ではと思います。ちなみに、 Reingold Records だと、その他にも興味深い物があって、ついつい輸入ついでにとついで買いしてしまうかもです。ボーナス
なお、このDVDにはボーナス作品が含まれていて、Karmakanic のライブ映像なども、プロフェッショナルな映像ではないけれども、収められているので、まぁ、一つで二度三度おいしいというところもあります。
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