Osanna を彷彿とさせるシアトリカルロックの新鋭 NichelOdeon



NichelOdeon

あんまり、今回紹介する NichelOdeon というバンドの素性がよくわかっていないのだけれども、多分イタリアのバンド。そんなバンドの Bath Salts というアルバムを聴いてみた。このバンドにとっては、3作目になるのかな?
この作品、ライナーノーツの写真を見る限りだと、老若男女多くのミュージシャンが参加していて、楽器も、バイオリンなどのストリングス系から、ハープなどなど多岐にわたっている。バンドというか、プロジェクトと言うべきな感じか。


演劇的

この作品は、2枚組。ボーカルも含まれる楽曲で、サウンド的には、Osanna なんかも想起させるような、どろっとした怪しげな雰囲気を演劇的に表現するスタイル。また、前述のように多くのメンバーや多種の楽器を使っていて、音的にはキワモノ的なところがあるが、音の構成自体は非常に繊細で構築されている。
歌ものチェンバーロックという言い方も出来そうな感じ。


ユーモア

サウンド全体に感じるのは、シリアスさとともに、ユーモア。ちょっと、笑えるような超ハイトーンの声を使って歌ったりもする。一方で、語りかけるように情景を描いているのであろうパートもあったりする。
そのあたりは、表現力がありすぎて、そして、表現したいことが壮大すぎて、表現世界がねじ曲がってしまったというような表現レベルを感じる。


絵にしても

それは、ライナーノーツの絵にも現れていて、かなりアーティステックなユーモアにあふれている。


あくが強く面白い

というような感じで、かなりアクが強い感じがある。部分的には、Devil Doll なんかも想起させるところもある。
なので、ストレンジな楽曲に耳が慣れていない人にとっては、全く理解不能な作品だと思う。
一方で、チェンバーロック系のサウンドや Osanna、 Devil Doll なんかのサウンドにとりつかれてしまうようなタイプのリスナーであれば、きっとこのサウンドにも虜になること間違いなしだと思う。

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