オペラシティにて、堅実な建築 ディーナー&ディーナー展



昨日

さて、昨日に引き続きで、オペラシティーアートギャラリーの展示から。こちらのほうが、本編の展示で、”都市へ仕掛ける建築 ディーナー&ディーナー の試み”。
もともと、オペラシティアートギャラリーは建築系の展示が強くて、今回も、また、気合いの入った展示。
ちなみに、ディーナー&ディーナーは、スイスの親子建築家。ということで、比較的長いスパンの時代が取り上げられている。


展示スタイル

ここで、建築系の展示がされるときは、毎回かなりの趣向が凝らされていて、とても、面白いのだけれども、今回も、また、凝った展示で、種々のプロジェクトの模型と平面図および写真で構成された展示と、コンペに出品された資料。より大きな模型による展示や、拡大された図面。そして、素材の展示とというところで、建築を実際に学んでいたり、設計者だったりに特に訴えそうな展示。
かくいう、私も、実は、昔は、建築のお勉強をしていたことがある。いまでは、全く違う世界に生きていますが。なので実は、こういう図面眺めも好き。


質実剛健

この展示のタイトルには、”都市に仕掛ける”とあるが、これは、どちらかというと、攻撃的な意味ではなくて、むしろ、とけこませるという意味に近いと思う。どの作品も、町並みにそのまま融け込むような、悪く言うと個性的ではない。さらに、古い建築を取り壊さずにそれを利用して、新しい物と融合させるような建築もあり、街を大きく変容させると言うよりは、自然に、何気なく変容させると言う印象が強かった。


とりたてて

まぁ、昨日先に、収蔵作品展のほうを書いたのには、難波田史男作品に感じ入っていたというのもあるのだけれども、もう一方で、こちらの本編の展示のほうが、もう一つインパクトを感じなかったと言うこともある。
ただ、展示のしかたも面白いし、パンフレットも良くできていて、パンフレットを眺めながら、一つ一つの建築を理解していくというスタイルの鑑賞は、むしろあまりなくて新しい体験とも言える。そういう意味では悪くは無い展示。ただ、インパクトがないというだけなので、質実剛健さをじっくりと味わいという心構えで楽しまれると丁度いいように思う。

関連リンク:
SEUNZE.com -> dzd12061 -> 次回展覧会「都市へ仕掛ける建築 ディーナー&ディーナーの試み... -> 詳細情報
都市へ仕掛ける建築 ディーナー&ディーナーの試み|東京オペラシティアートギャラリー
関連サーチ:
ディーナー&ディーナー(AMAZON.co.jp)
ディーナー&ディーナー(Google)
ディーナー&ディーナー(Technorati.jp)
ディーナー&ディーナー(flickr)
Powered BY AmazoRogi