幽玄さをライブで表現したとき　Paatos

アナログ

元々、アナログオンリーのリリースであった、スウェーデンの幻想的プログレバンド、Paatos の SENSORS がCDでも発売になった。

スローに、確実に

メロトロンサウンドを中心とした幽玄なサウンドが彼らの特徴なのだけれども、ライブでもその雰囲気作りに重きを置いているという印象。なので、激しいインタープレイや高速演奏に踏み込むのではなくて、むしろ、よりゆっくりと、そして、確実に音を出していって、慎重に雰囲気作りをしているように感じる。

寂しさ

特に彼らの、サウンドと、そして、Petronella Nettermalm の歌唱が、何とも寂しげで、冷たさの中にある暖かみというわびしさがあって、何ともいえない。その雰囲気がライブでも再現されているのだから、彼らのその特徴を最大限に発揮したすばらしいライブと評するべきだと思う。
いや、しかし、ホント、Paatos のサウンドは、なんか胸が詰まる感じがしてきそうな美しき悲壮さが充満している。