MASTODON の新作 Crack the SKYE はすばらしい



summer sonic

2009年のサマソニに出演が決まっている米国のヘヴィーメタルなテクニカルバンド、Mastodon の2009年新作、Crack the SKY を聴いた。


正統進化

前作から、路線的な変更は感じさせないが、一回りも二回りも成長したような気がする。ベーシックには、ヘヴィーメタルのベーシックなところをしっかりと押さえたリフ回しや、ボーカル回し、コーラス扱いがあって、純粋な疾走感と重量感を感じさせる要素がしっかりと根付いていて、全体的に安定した印象を感じさせる。
一方で、彼らの独自の要素として、変則的な部分も持っているが故に、ただの懐かしさに終わるわけでも、一本調子な単調さに陥るわけでもなく、面白いサウンドとして、飽きずに聴き通すことが出来る。このあたりがさらに成熟していて、正統な進化を見せつけるアルバムに仕上がっている。


ロディア

部分的には、極端に言うとメロディアスと感じさせるような、一緒に口ずさみたくなるパートが登場してきたりしているところが、彼らの進化度合いを感じさせる。こういったところは、ちょっと偏屈さを期待していたりすると、かえって面白みが無く感じる場合もあるのだけれども、私の場合は、結構この展開は評価できる側。


メロトロン

で、意外に注目は、一部の曲で、ゲストキーボディストによって、シンセとメロトロンサウンドが追加されているところ。この辺が、非常に効いているのは、組曲形式になっている4曲目 The BZAR。この曲自体、前半はスローで重いながらも浮遊感を感じさせる独特な展開から、一転して、スピードアップからの展開をみせる、その後にまた落ち着いた哀愁あるパートへ変貌して、そこから、複雑なリズム展開をみせた後に、また最初の重い浮遊感のパートに戻るという、変化に富んだ面白い組曲になっているのだけれども、この最初のパートの重いながらの浮遊感に一役買っているのが、キーボードサウンド。どっぷりと浸りこむと独特な味わいがとても心地よく感じられてくる。この辺は、ちょっとばかりかつてツアーを共にした TOOL を彷彿させもする。


これ傑作です

多分、これ、傑作です。個人的にはかなり好きです、このサウンド。変則系メタルバンドがお好きな方にはお薦めです。


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Crack the Skye
発売元 : Reprise
発売日 : 2009-03-24 (1CD)
売上ランク : 390 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 1,711 在庫あり。
評価平均 : /3人
円熟味が増してきたMastodon
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音の万華鏡が進化
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