緊張の85分 PVC-1 を見る



コロンビア

犯罪の非常に多い国という印象のあるコロンビアからの映画で、実際に起きた犯罪を元に映画化したという PVC-1を渋谷で見た。


首飾り

ある日強盗がやってきて、首に爆弾をつけて、それをもとに身代金を用意するように告げてさっていった。そして、そこから、その首の爆弾をはずすために、被害者が奔走刷るというストーリー。


実話?

実話を元にしたとはいえ、かなり変更しているのではという気はする。そもそも、冷静に考えるといろいろとつじつまが合わない気がしてならない。それとも、それがコロンビアという国なのか?ちょっと日常の文化的背景に対する認識がないのでなんともいえないが、不思議な気がする部分は多くある。


ワンショット

この映像は、一応、全てワンショットで撮っている形式になっている。若干編集でつないだような様子は見えるところはあるのだけれども。
その、ワンショットであることによって、随所に迫力を感じさせる部分があるというのは事実。


エンターテインメント?

内容的には、結構衝撃的である。ワンショットであることも手伝って、全編にわたって緊張感が支配する。それは、その衝撃によって、コロンビアの犯罪の様子をセンセーショナルに描き出しているとも言える。一方で、様々な驚きによって、作品自体に惹きつけるという要素も強く感じる。
そこのところが微妙で、衝撃が演出的な印象が若干のこって、犯罪の現実をセンセーショナルに訴えているとう印象を薄れさせてしまって、ちょっと興ざめな感じを与えてしまっている気がする。
また、これは先述の通りで、いくつか疑問を感じるチープさがあって、この辺も興ざめ。ただ、これは文化の違いによって感じる物にすぎないのかもしれない。


微妙

犯罪を緊張感をもって描き出したという意味ではすばらしい作品だと思う。手法的にもうまく作用している。もう少し細かいところの詰めがあれば、しかも、それが地域的なところを超えて、グローバルに理解可能なレベルに還元できていれば、もっといい作品になったような気がする。
まぁ、このあたりは、ローカル感がむしろ良さと捉える捉え方もあるかもなので、微妙ではあるのですが。


関係ないけど

この映画とは関係ないけれども、予告編でイタリアのホラー界の巨匠、ダリオ・アルジェントロのサスペリア第3弾が日本公開にあることを知ってちょっと驚き、そして音楽は勿論、Goblin の Claudio Simonetti 。


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