ICC メディアを探索せよ! 001



トークセッションシリーズ

ICC再開後の企画として続いているトークセッションシリーズの第3弾は、「メディアを探索せよ」というタイトルで、比較的フリーに広義のメディアを語っている。メンバーは、宇川直宏,近藤哲也,松岡正剛、四方幸子の4人。今回は、出かける元気がなかったため、ネット経由で聴く。


メディアを横断する

宇川直宏,近藤哲也の二人のアーティストの作品を中心に、雑然と既存とは異なる価値概念についてのトーク。メディアというものを、単なるデジタル表現として捕らえるのではなくて、もっと広義の表現媒体として認識し、単一の表現媒体ではなく、複数の表現媒体の交錯によって現れてくる、今までには見えてこなかった何かに近接する行為として捕らえての議論。
クロスする手法の提示によって、そこに生まれてくる意味も複数の意味を持ち始めることで、単一の媒体では表現し得なかった、そもそも表現するための適切な言語体系を持たない、感情であったり関係性であったりといったものの、微妙な空間を表現することが可能になるという話しだと思う。
そういった意味では、確かに手法によらず、何らかの前提条件に寄与しすぎていない表現というのは、別の見方おすれば、複数の価値概念を互いに別のベクトル方向で重ね合わせることで、瞬間的にのみバランスした状態を構築させて、そのバランスした今にも崩れそうなその瞬間のみに現れる、何かを捕らえたものであるとも捉えることができるように思う。その、複数の価値概念がクロスメディアというのか、媒体の混ざりきらない混合に生まれるのかもしれない。
確かに、今回紹介されていた二人の作品というのは、そういった印象が強いしそれ以上に、今回の三人のキャラクターというのか、価値概念、趣味体系、興味世界そのものが異常なほどにクロスジャンルで、どんどんと多方面に越境しながらも、それぞれがそれぞれであるということは、当然ながら一人の人間であるのだから変わらないままに、さまざまな異なるものの混合体として形成された脳であるということが、多くのことをあらわしているようにも思う。また、これは、最近思うことなのだけれども、天才と呼ばれる人って、一芸に秀でているというよりも、さまざまなこと二に興味を持つタイプの人間である場合が多いようにも思う。その意味でも、そういった媒体を横断することによって生まれてくる何かがあるというのは説得力があるようにも思う。


音楽です

第二部はライブ。
TUCKER
オルガン巣者であるらしいけれども、一人で、DJをやったり、ギターを弾いて、テルミンをいじって、勿論オルガンもで、それらをサンプリングして、サンプリングを重ねてと、しながらの演奏。なかなかすごい。曲はスタンダードナンバー。
u+uco
女性デュオ。たぶんキーボードとコンピューターからなるユニットをころがしながら、お互いの体に貼り付けられたバーコードをバーコードリーダーで読み取らせることで音が加わっていくようになっているみたい。
藤乃家舞
口笛や咽喉の音などをサンプリングして加工したサウンドを作り出す。アウトプットされるサウンドは、とても、空間的なサウンド


関連リンク:
ICC Online | トーク×ライブ×ワークショップ「Exploring Media」
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.宇川直宏
MOM/N/DAD PRODUCTIONS
http://leapsnail.net/tetsu/
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.松岡正剛
ODDJOB RECORDS
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.TUCKER
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u+uco
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