ロシアのこってりとしたキーボード系シンフォロック 中国の歌その2



第二弾

さて、ロシアを今や、代表するといってもいいかもしれない、キーボード系シンフォニックロックバンド、Little Tragedies の2007年 Chinese Songs シリーズの第二弾を聴いてみた。第一弾との関連性は、タイトルの通りで、中国の古詩を題材にした音楽。


アナログキーボード

全体的な音傾向は、今までのアルバムと同じ路線で、アナログ感のつよいうにょうにょとしたキーボードによるサウンドを主体として、そこに、うまくはないけど味のあるボーカルが乗っかるというサウンド
やっぱり、このアナログ臭がぷんぷんとするサウンドがこのバンドの最大の特徴だし、意外とこういったアナログ臭サウンドを使うバンドは近年ではあまりないので、非常に貴重な存在。しかも、そのキーボードサウンドでありながら、疾走するところは責め立てるし、ゆるやかに空気をつくるところは作るしで、意外と飽きがこない。


少し進化

で、今回のアルバムでの新機軸は、最後の6曲目。前半部分で、一時期よくあった、環境音楽のような、うっすらとしたシンセサウンドを静かに緩やかに展開している。そこに、味付けのように音を足していく感じ。そして、中盤戦も静かなキーボードにつぶやくようなボーカル。背景には、ひろがりのあるゆったりとしたオーケストレーションがかかっていて、とても雰囲気がある。そして、エンディング。ここで、またとても空間を感じさせるシンセサウンドへと展開して、そこを緩やかにおかれていくピアノ音は、ちょっと感動的な雰囲気までして、どこか泥臭ささえ感じさせるような、彼らの特徴とは明らかに違う展開なのだけれども、これが変な違和感もなく嵌っていて、うまくアルバムを引き締めている。


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dLINKbRING.Music.Little Tragedies
Маленькие Трагедии - Little Tragedies
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