Sol De Medianoche : AMAROK
1.どの？
今回の紹介は、AMAROKの2007年新作。AMAROKというと、いくつかのバンドが存在しますが、今回の紹介は、スペインのトラッド系バンド。1990年代から活動しているので結構なキャリアになる。
そんなバンドの新作アルバムが、"Sol De Medianoche"。
2.印象が違う
私のこのバンドの印象は、1998年のアルバム"Gibra Ara "で止まってしまっているのだけれども、当時の印象は、ピアノとフィーメイルボーカルを中心とした比較的さわやかなサウンドのトラッドバンドという印象。しかし、今作はそれとは少し様子が違う。
3.メンバーは
メンバー的な側面もあるのかもしれない。中心人物である Robert Santamaria は変わりないけれど、その他のメンバーは当時とは替わっている（もしくはもともと流動的なのかもしれない）。看板のフィーメイルボーカリストもどうやら変わっている模様。
4.濃い
まず、どう変わったかというと”濃い”ということ。
これこそがスペイントラッドな音ということなのかもしれないけれど、個人的にはとてもアラブ色が濃くなっているという印象がする。それから、曲自体の複雑さというか、アンサンブルの複雑さが増していて、管楽器と弦楽器の掛け合いだとか、バトルなど楽器の絡まりの面白さが増している。さらに、緩急もつけているので、スローパートはスローパートで独特な雰囲気を味わえる。キーボードにしても、ピアノを中心に添えている楽曲もあるけれど、オルガンサウンドが増えているのも特徴的。
というところで、とても"濃い"アルバムに仕上がっている。ラディカル・トラッド系の音とは、また違う面白さがある楽曲で構成されていて、とても聴き応えがある。
5.EL&P
それから、意表を突いているのが、アルバムの最後に納められている"Abaddon's Bolero"。EL&Pの演奏とはかなり印象のことなるアレンジになっているけれど、意外な仕上がりで聴き応えがある。
関連リンク：
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Amarok
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