明日、君がいない:アミューズCQN



1.高校生
ある高校。楽しそうな生活と、悩みに包まれた生活。ちょっと、イメージに支配された設定ともとれるが、それはそれとして。いくつかの個性。多くの問題を抱えながら、一人胸にしまい、生活は生活として生活して、内側と外側が、きっとある時期に多くの人が感じるように、引き裂かれそうになりながら、耐えている。そして、自ら決断したのは、誰で何故なのか。


2.そういえば
そんな時代もあったと思う、私自身にも、現実が重くのしかかる。自己のアイデンティティが確立されきらない生柔らかい自己。苦しみもあったかもしれないが、そうやって何かを見つけ出していったようにも思う。そういえば、近頃はそういう事も思わなくなってしまった。悟りというのか、諦めというのか、わからないが、何となく自分の居場所を見いだして、そこに存在する事で軋轢から離れる方法を身につけたのかもしれない。もしくは、必死に生きてはいないのだろうか。
外側に築き上げられている一般的という幻想、抜き出ているという幻想、英に書いた生活の幻想。それが、幻想に過ぎないという事が、特に高校生ぐらいだと認識していないが故に、自らもそこを目指してしまうが故かもしれない。やがて、それが本当に幻想に過ぎなくて、自己が自己であれば良いという事を認識する事で、それが大人という事なのだろうか。


3.よく描かれている
そんな、状況が非常によく描かれている作品だと思う。映像の構成にしても、どこか”予告された殺人の記録”などを思い起こさせるような、輻輳させたストールテリングもうまく効果を出している。
映画全体が終わると、少し、押し黙ってなんと感想を言えばいいのか言葉が見つからない感じでもある。
とかく、物事はうまくいかない。止せばいいのに悪い方向へと進む道を歩んでしまう事もある。それでも、なんとか前に進むものかもしれない。
なかなかいい映画です。

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明日、君がいない
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