ロシアから力強い大仰さが魅力的な Algabas

Algabas は、ロシアのバンド。このたび、Angels and Demons というアルバムをリリースしたので、早速聴いてみた。
ちなみに、このアルバムは、Bandcamp ではフリーでダウンロード出来る。

ロシアらしいといっていいのかだけれども、大仰さが何とも言えず魅力的。Little Tragedies にも似た印象だけれども、さらに、ロック色が強いというか、微妙な完成度の低さがあって、そこがまた絶妙に面白い。

テクニカルな部分もあるのだろうけれども、テクニカルなシャープさの印象というのはサウンドからは強く感じられてこなくて、力強いちょっとトラッド感というか土着感のあるサウンドが、楽しさを感じさせてくれる。
ある意味バルカンロック系の印象にも近い味わいを感じる。

特にボーカルの粘着感のある歌い方が、かなり味があって、かっこいいとかすごいとかそういう言葉よりも、楽しいとか面白いとかそんな言葉が浮かんでくるようなサウンド。
クラシカルなフレーズが挟み込まれてきているのだけれども、そのあたりも独特の力強さで、彼らの色合いに染め上げて行っている。

なので、シンフォニックロックな感触ではあるのだけれども、Samla とかそのあたりも浮かんできそうなトラッドな感触も強い。
そういった、お祭りサウンド系の音楽が好きな人にはかなり楽しめると思う。どちらかというとトラッド系リスナー向けだと思う。

Rogi073.Diary 2.0