YUGEN : Labirinto D'Acqua

1.イタリアから
さてさて、イタリアから新たなバンドの登場。といっても、メンバーはそれぞれそれなりのキャリアを積んできている模様。
13+2人組で、ギター、ベース、ドラム、ピアノ、キーボード（モーグ、メロトロン含む）といったベーシックなところに、マリンバ、バイオリン、ブラス系、クラリネット、サックスにさらには、尺八やテルミンまで、というこの組み合わせをみただけでどんな音を出すのか楽しみになってくる構成。


2.チェンバージャズロック
多彩な楽器を使っているだけあって、多様性を誇るサウンドを築き上げている。それをタイトな演奏でまとめ上げているので、かなり聴き応え。特に緩急の付け方がとてもうまくて、ジャズロック調から一気にシンフォニックロック調へ変化したり。アコースティック系の楽器によるスローなクラシックサウンドからギターとキーボードのエレクトリック楽器によるタイトなロックへとつなげてみたり。かなりハイレベルなサウンド。


3.幽玄
というよりも、華麗と言いたくなるパートもあるけれど、という感じで、メロトロンが活躍する曲もあるけれど、ばりばりの幽玄サウンドという感じではない。タイトで混沌という楽曲もあるし、小刻みに音をつないでいく曲もあるし。
パートごとに前面に出てくる楽器、曲を構成する楽器、が変化しながら様々なタイプのアンサンブルが展開されている。そういった多様性のあるアンサンブルを楽しめるというのが、このアルバムの優れたところだと思う。ジャズロック系の演奏が好きな人にはこれは外せない絶品アルバムではと思う。


4.イタリア語はわかりません
ので、何ともいえないのですが、ライナーノーツには、曲ごとにコメントが付いていて、それらは、いろいろな人の残した言葉のように思える。エリック・サティとか、ヴィトゲンシュタインとか。曲との関連性はわかりません。


5.どこで
ということで、下記にリンクしているプログレ系のお店なら売ってます。あと、Belle Antiqueからも発売される予定（12月20日ころ）みたいなので、すると、それなりのCDショップでも見つかると思います。


関連リンク：
________YUGEN
GARDEN SHED online shop
新宿PROGRESSIVE ROCK館
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