Porcupine Tree:人見記念講堂
1.遂に
近頃、日本盤が発売されたりと、やたら力が入れられているPorcupine Treeですが、遂に、まさに、遂に、夢のまた夢のような単独来日公演が実現。Signifyあたりから聴き始めた身としては、まさに10年越しの夢という感じ。きっとそんなファンも大勢ライブに来ていたのだとおもう。
2.御大
そして、来日おまけ付きというと失礼だけれど、うれしいことに、King Crimson のRobert Frippが前座として30分サウンドスケープ演奏つき。生サウンドスケープは、結構その操作に足を使い手を使いと結構忙しそうなのが意外な発見。そして、音の方もCDで聴くよりも良くて、きれいな音が感動的、かつ、少々眠りを誘う感じで、なかなかのリラクゼーション。しかも、御大がわざわざ舞台の前面まで出てきて、始まりと終わりの挨拶をしてくれるという、これ、予想以上の良さでした。
3.本編はじまる
で、遂にPorcupine Treeの登場。会場は、少々広すぎたこともあり、後ろ半分があいているという具合。だけど、観客は熱い、少々平均年齢が高いけれど。音楽的に微妙なところなので、座って見るライブになるかと思いきや(プログレ系ライブでは座ったままが多い・・・)、少しの躊躇のあと、アールスタンディング状態。そして、Deadwingを中心としたライブの始まり始まり。
4.しびれる
いきなり、のっけからかっこよすぎる。DVDアライヴィング・サムホエアにて、確認したとおりのライブ。手数が多いけれど確実にリズムを刻むドラムのすごさといい、骨太に支えるベースといいでリズム隊は完璧。そして、なんといっても、Richard Barbieriのキーボードが、これがやっぱりいい。プログレにありがちなのは、弾き倒す系キーボーディストだが、彼は違って、ひたすらに面白い音を出し続けて、メタルな展開に対して、アンビエントな引き立てを行う。そして、サポートメンバーのJohn WesleyがSteven Wilsonとギターといいボーカルといいで、良いコンビを見せる。そして、なんといっても、Steven Wilson。声もよく伸びていたし、ギターのかきならしっぷりもかっこいい。いや、この何とも味わいが異なるメンバーが見事にそれぞれの色を主張しすぎずにバンドの音に貢献していて、何処にもない、Porcupine Treeサウンドの完成という感じ。さすが。
Deadwing中心の展開だけれども、途中、来年春発売予定のニューアルバムからの演奏を挟む。これが、また、今までの音からさらに進化していてすばらしい。音的にもさらに微妙な境界線度が増して、メタルでもありアンビエントでもありなところを深めている。はじめて聴くけれど満足出来る音を出すってのはすごい。次回のアルバムも楽しみ。
5.何故
音的には、メタルにも展開するし、アコースティックにも展開するし、アンビエントにも展開するしというところで、幅広い音を出しながら、全体的にはノリのよさやポップ感を維持していて、コアなプログレファンならずとも、一般もロックファンにも十分にアピールできる音だと思うのだが、やっぱり、あの程度の入りになってしまうのが、謎というか残念。先日紹介のMars Volta ファンとか、あとは、muse や Tool あたりのファンにもかなり受け入れられそうな音だと思うのだが、日本での知名度が上がらないのはとっても残念。
6.夢のような
先週のMars Volta といい、Porcupine Treeといい、ライブを満喫できて、あまりにもしあわせな日々。夢のようである。
関連リンク:
dLINKbRING.Music.Porcupine Tree
Porcupine Tree - Official Website
www.myspace.com/porcupinetree
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