Porcupine Tree のライブDVD Anesthetize

ライブDVD

今や、現在UKのプログレシーンの中心的存在でもある、Porcupine Tree ですが、その名作アルバムの一つ、Fear of a Blank Planet をフォローする2008年のライブを映像化した作品 Anesthetize がリリースされたので、早速見てみた。

複数の

で、この作品、最近の Steven Wilson がからむ作品に多いパターンで、幾つものエディションが存在する。超リミテッドな豪華ボックスがまずあって、この辺は早々に Sold Out。その他に、DVDオンリーの作品や、Blue-Ray がバンドルされている作品に加えて、Tシャツ付きなども存在する。
そんな中、私が入手したのは、最もシンプルなDVDオンリーのもの。ちなみに、彼らのサイトから購入すると、かなりお安い。

作品

で、作品のほうです。さすがに、最早、人気は絶大のようで、結構大きなホールで、背後のモニターに抽象的な映像を映し出してのライブ。
ちょっと、Steven Wilson の声がぶれるところもあるのだけれども、基本的には、盤石なライブ。
Fear of a Blank Planet のアルバムの再現が最初にあって、その後はいろいろと織り交ぜながら。
正直言って、超注目っていうところは無いと言えばそうで、なかなかライブを見れない残念さをこれで払拭するというところか。しかし、映像も、音も、パフォーマンスもどれもすばらしい。
ちなみに、ライブではおなじみで、ゲストプレイヤーに、ギターとボーカルで、John Wesley が入っている。

Barbieri

この作品見ながら再認識したのは、選曲の具合もあるのかもしれないけれども、Richard Barbieri のキーボードワークがやはり、このバンドの一つの大きな味わいなのだというところ。プログレ系キーボーディストは、とにかく弾き倒すという人がほとんどなのだけれども、Barbieri は、そういったタイプではなくて、基本は音響系というのか、効果音的なアトモスフェリックなサウンドをだしたりして、全体に違う味わいを入れ込んでくるようなタイプ。これが、非常にいい味付けで、他のメンバーがアンサンブルでゴリゴリ演奏しているときでも、異なった色合いの音を出すことで、全体に雰囲気を非常に面白い物に変えている。さらには、PTの一つの得意技なスローバラッドな曲だと、正にこれというようないい雰囲気を作りあげている。
このライブDVDではそのへんが特に味わえるように感じた。