Steven Wilson のライブ映像は豪華メンバーの演奏力も際立つ



Steven Wilson

さてさて、Porcupine Tree での活動をはじめとして、プログレ界においてミュージシャンとして、また、マルチサウンドミキサーやプロデューサーとしても活躍する Steven Wilson。彼の最新のソロ作品 Grace For Drowning をサポートするツアーの中からメキシコでのライブの模様を納めた映像作品 Get All You Deserve がリリースされたので、見てみました。





豪華メンバー

まずは、メンバーの豪華さに目が行きます
ドラムは、あの超人 Marco Minnemann 。そして、フルートなどに、Theo Travis。さらに、ベース Nick Beggs、 キーボード Adam Holzman、 ギター Niko Tsonev という布陣。
冒頭、各メンバーが一人ずつ出てきてジャムる感じなんですが、この時点で、すでになんか凄い感じがあふれ出してきます。
そして、その期待をさらに高揚させる Steven Wilson の登場。


静と動

しずかなジャムから、一気にギター一撃から加速。この最初に現れるコントラストがこのメンツでの演奏の一つの大きな魅力。ジャズっぽささえも感じさせるような繊細なサウンドと破壊的なほどまでにアンサンブルし、ラウドになるサウンドが折り重ねられた構成。各メンツのテクニックの確かさもあって、これがどっしりとした安定感の上に構築されているので、とにかく心地よい。


映像

このライブは、前半はステージ前面にシースルーのスクリーンが掲げられていて、そのスクリーンに映像が映し出される仕組み。なので、捨て維持はその映像の映る薄膜で観客席と分けられているスタイル。
ここに、象徴的で怪しげな美しさをもつ映像が映し出される。
ライブ後半は、この幕がおりて、背面のスクリーンに映像が映し出される。ライティングと相まって、非常に美しい世界を作り出している。


4枚組

いつもどおり、この作品はいくつかのエディションがあって、私が入手したのは、CD2枚にDVDとBlue-Rayがついた4枚組。
映像は、ライブ映像に加えて Adam Holzman によるロードムーヴィーが納められている。こちらも、アンビエントサウンドに乗せた映像で美しい。


期待

ということで、このライブかなりいいですね。実際に生で見たかった心から思ってしまう内容。さすがにいいメンツがそろってのレベルの高い演奏は見がいがあるし、聴いているだけでも心地よい。
いい作品です。


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