しあわせな日々 : サミュエル・ベケット



1.概要
さて、劇団世界劇場によるサミュエル・ベケットの戯曲「しあわせな日々」の舞台が、ランドマークホールにてあった。そのだりんと大久保鷹が出演。


2.埋まる人
土の中に半身埋まっている女性とその背後でごろごろと蠢く男性が登場人物。ほとんどが女性の独白。


3.演劇という視覚
ちなみに、文学好きが発端で、少々演劇を見るようにもなったが、演劇にはあまり詳しくないというか、未だ、楽しみ方がわからずな感じ。しかも、文学が発端であるが故に、文学上のイメージと舞台のイメージがどうもこんがらがってしまう。


4.今回の場合
そんなわけで、今回はというと、これまた、少々イメージが違うというか、こんな作品だったのだろうかと、感じた。作品を読んだときの印象では、女性は、もっと淡々としていて、男性が落ち着きに欠いた行動。そして、その男性を女性は手鏡経由で眺めるという。だけれども、演劇の中では、女性がとても表情豊か、男性は思った以上に登場しない。
だけれでも、確かに、こんな感じなのかもしれない。全てが終わりを予感させる。様々な用品が順番に登場する。言葉で埋め尽くす。誰かにすがろうとするけれど。そういったしあわせな日々。


5.違う視点
こうやって、読んだものを戯曲で見るのはかなり面白いかもしれない。自分以外の誰かの視点があって。とくに、ベケットのような掴みきれない作品の場合には。もう一度読んでみたくなった。さらには、海外で制作されたDVDでももう一度チェックしておきたいところ。


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6.ついでに
”国際サミュエル・ベケットシンポジウム 東京2006”のプログラムが発表になっていた、いつのまにか。ノーベル賞作家J・M・クッツェー氏の公演もあるみたいで、無料ですが、要予約だそうです。詳しくはこちらに


関連リンク:
サミュエル・ベケット研究会
The Journal of Beckett Studies
Samuel Beckett Apmonia
UBUWEB
関連サーチ:
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しあわせな日々・芝居
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