ジャワ島地震



1.再び
そして、また、地震が起きた。
あのレベルの地震規模であれば、きっと日本であればこれほどまでの規模の被害にはならなかっただろうと思うと、少し辛い。建物があまりにも弱くて、そして、つまり、被害はどうあっても弱いものへ弱いものへと。これはどんな自然災害を前にしても、もしくは、自然災害以外の状況においても、そうだと思う。こういうと語弊があるかもしれないが、しかし、それが当たり前なのかもしれない。そうだからこそ弱いものなのだと。だから、きっと弱く被害を受けた人への支援という観点からでの支援は、本当は不十分なのかもしれない。弱いものを弱いものではない立場へと、変化させていくようなことをしなければ、いつまでも悲劇は続くと言うことなのだと思う。だからといって、では何が出来るだろうか。どのような方法論があるのだろうかと言われると、全くもってアイデアもなく、そして、何らかの行動の可能性もないのが私自身の現実でもある。


2.人間の力強さ
だから、支援というもう一つの、対処療法に過ぎないかもしれないが、対応によってなんとか支えていくしかないのだろう。そして、世の中はすごいもので、数多くのNPONGOが活発に活動して支援活動をしている。こういったことが出来る人たちの力強さを見ると人類社会のすごさを感じないではいられない。その一方で様々な形の紛争が絶え間ないという事実があるにせよ。
そういえば、友人が話した言葉で印象的な言葉があった。


神社などで何かに願いことを書く場合に、多くの人は個人的な望みを書くにもかかわらず、一部の人は”戦争が無くなりますように”というような社会的な望みを書き残す。こういう人ってすごいと思う。


3.webにおけるボランティア
そして、近頃思うのはwebが浸透した時代になったことで、募金の方法論も変わった。様々なネット企業経由で比較的簡単に義援金を送金することができる。私が気がついた中では、以下のようなものがあった。多くのものは最終的に日本赤十字かもしくはunicefに送金されるようなので、どこを利用しても大きな差はないようでもある、各ユーザーにとって利便性の高いサイトをそれぞれに利用すれば良いのだろう。おそらく、こういった動きが広まると、また、ヴァーチャルにお金を送金するだけで支援した気になって良いのかという批判がわき出るかもしれないが、私自身は、そういった形であっても、価値ある行動だと思う。ネットを使えば、それだけ義援金を集めるためのコストを下げることが出来るし、周知も比較的容易にだと思う。ネット経由の義援金の流れがどのようなのかについては、はっきりと私自身は掴めていないので何ともいえないところはあるが、ネット経由のリアルに繋がるボランティアというのも、こういった大規模災害のみならず今後広がりをみせて効果を発揮するのかもしれないとさえ思う。


4.地震被害
しかし、地震による被害が収まらないのは辛い。被害の発生の様子は、二種類ある。都市型と途上国型。前者の代表例は阪神淡路大震災だし、後者は今回のジャワ島地震などである。特徴は誰にも明らかだろうが、前者は人口密集であるが故に、たとえ小さな範囲に被害が押さえることが出来たとしても、被害を被る人の数が多くなってしまう。後者は建物の強度が不十分であるが故に、それほど大規模な地震ではなくても被害が広がり、かつ、その後の復旧活動も遅れがちとなり、衛生面などを中心とした二次被害も広がりやすいというところ。
そして、もっとも怖いのはこの二種類の両方をあわせた被害を受ける可能性を持つ都市がいくつかあるという事実。途上国では一極集中のレベルが非常に高い国も少なくはない。そして、建築物に対する基準も甘く、人口密集ながら建物強度が低く非常に大きな被害の発生危険性があるのだ。例えば、イランのテヘランなどは代表的な例で、この地域は地震も非常に多い。
多くの研究者などなどがこういった事象を分析して被害の低減に努めている。純粋に人々が生き残るということを真剣に考えるということ。そもそも存在自体に目的など何もないと思っているが、あえて言うとこの生き残ることが唯一の目的だと思う。そのために努める。一次的なそれのみではなく、それは多次元まで広がり人類が社会を作り上げている。時々生き残ることが剥き出しになる。それを前にして自分に出来ることはと、地震をはじめとした自然災害が起きるとそれを考えずに入られ無いながら、そこで止まってしまう自分が情けなく。
言葉に終わらない何かをしたいと思う。


関連リンク:
hatena義援金窓口
Yahoo!ボランティア
@niftyジャワ島中部地震被災者支援チャリティコンテンツ
日本赤十字
unicefジャワ島地震情報
asahi.comジャワ地震関連ニュース
USGS
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