KraftWerk Minimum Maximum

2006年一発目は、ドイツのテクノサウンド創始者というか
最初にメジャーに出たというべきかの KraftaWerk。

ドイツにおける70年代の音楽の展開というと、
電子楽器などのテクノロジーを駆使したサウンド
ノイズ系のサウンドというところで、
Faustだとか、KanだとかTangerin Dreamだとか、
プログレッシブなサウンドの中でも、シンフォニックでもサイケでもジャズでもなく、
テクノロジーという断面から切り取ることのできる展開が特徴的。
そのなかで、多くのバンドは比較的マイナーな展開であったが、
メジャーへと大きく踏み出したという意味では上記の特徴を持つドイツ
サウンドのなかでの第一人者がKraftWerkであろう。

と、えらそうに総括しながら、じつは、kraftWerkをはじめとして、
これらのドイツのバンドはあまり聞いたことが今までなかった。

で、2004年に来日公演も果たし、そのときのツアーの様子を収めた
DVD Minimum Maximum が発売されたことを機にこのDVDを購入。
はじめてじっくりと鑑賞してみました。

ら、これがいい。テクノサウンドのクールさと4人がキーボードや
コントローラーを前に淡々と演奏しているバックでこれまたクールな
映像が流れ続ける。
しかも、演奏者は淡々としているのに、観客はノリノリで、
その気持ちもわかるようなところが、だけれども、
演奏者は依然としてクール。
内容もベスト的な感じで初心者でも楽しめる。
予想以上のよさ。
来日公演の前に知っていれば、ライブも楽しめたのにと少々後悔。

この間、紹介したドイツ写真の現在といい、
ドイツのこのまさにインダストリアルなクールさが近頃かなり
感覚に一致しつつあるところで、今年は、このあたりを強く注目したい。
関係ないけれど今年はW杯もドイツだし。

ちなみに、私が購入したのは英語版。
日本語版は1月25日発売予定。
CDはすでに発売されている。
ただし、ドイツ版と英語版で収録内容が違う詳しくはこちら
あとやたらに高い2DVD+2CD+bookletという豪華版もあり。

kraftwerk(AMAZON)