往年のイタリアンロックバンド Latte e Miele 奇跡の来日公演を観た



Latte e Miele

70年代のプログレムーブメントが他のムーブメントとは異なっていた一つの要素として他の国へのそのスタイルの拡散具合にあると思う。そして、プログレの大きな花が咲いた国の一つがイタリア。バンコやPFMといったバンドが多く生まれた。そんなイタリアンロックの伝説的バンドの一つが、Latte e Miele。受難劇やパピヨンといった、イタリアンロック特有の美しきシンフォニックサウンドと歌心あふれるバラッドに満ちた名アルバムを残している。


奇跡の

昨今のイタリアンロック復活劇ブームもあってか、Latte e Miele もほぼオリジナルメンバーで復活。そして、2011年地震の影響で来日をキャンセルするバンドもある中若干の不安があったものの、うれしいことに、Latte e Miele はちゃんと来日してくれました。


二部構成

ライブは、二部構成で、前半が最新アルバム「マルコポーロ」を中心とした選曲で、休憩後の後半は、「受難劇」「パピヨン」を中心とした展開。
メンバーの見た目は、まぁ、時がたってしまったことを感じさせる風貌であって、その見た目だけでは、大丈夫だろうかと思わせるところなのだけれども、しかし、人は見た目で判断してはいけない。すばらしい演奏だったのです。


5人

来日メンバーは5人。ベース、ギター、ドラムが各一人で、キーボードが二人という構成。このキーボードが二人というのが結構効いていて、音の厚みが非常に良く出ていた。また、この二人が少し異なるタイプのキーボードの音を出すので、どちらが前に出るかで曲調も少し変わるという感じ。


うまい

で、演奏がとにかくしっかりとしている。ずいぶんライブをやっているのだろうなと思わせるところがあって、メンバーの息のあいかたはすばらしい。シンフォニックな展開から、バラッドから、複雑なアンサンブルを持つ激しい楽曲まで、多種多彩なサウンドをこの5人で見事に描き上げていた。また、ボーカルの声も良く出ていて本当に破綻のないサウンド。ベテランらしいすばらいいライブと言える。


受難劇、パピヨン

やっぱり、聴き所は、後半の受難劇からパピヨンへの流れ。受難劇の方は、コーラス隊まで連れてくることが出来なかったと言うことでデジタル録音されたサウンドで代用。しかし、そのあたりの不足さは感じさせない本当にいい演奏で、じっくりと聴き入ってしまった。


ソロ

さらには、ギターソロ、ドラムソロ、キーボードソロなんかも交えての展開で、単に過去作品を演奏するだけではなくて、しっかりとしたライブをこなしているバンドなんだなって印象。


すばらしい

正直言って、ここまでやってくれるとは思っていませんでした。本当にいいライブ演奏。イタリア語で歌われる楽曲は、まさにイタリアンロックのもつ美しさと人なつっこさがあって、とっても心地よいそれ。さらにアンサンブルのすばらしさもあったので、大満足のライブでした。


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LATTE E MIELE / ラッテ・ミエーレ 奇跡の初来日!!
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