伝説の New Trolls による Concerto Grosso 2度目の第3弾



New Trolls

さてさて、イタリアンプログレを代表するバンドはいくつかあるけれども、シンフォニック色の強い時代、ジャズロック時代、ポップロック時代と音楽性とメンバーを変化させながら数々の名作を生み出したバンドというかブランドとも言うべきは、New Trolls。音楽性の変化とバンドメンバーの変化の影響もあって、離合集散の結果、New Trolls を名前に冠するいくつも誕生するという自体になっているバンドでもある。有能で自意識の強い演奏者によって構成されることの多いプログレ界では複数のバンドへと分裂する例は少なくないが、このバンドほどの複雑な分裂と集合を繰り返す事例は珍しい。


La Leggenda

今回紹介するのは、その複数の New Trolls の中でも、本家といってもいい La Leggenda New Trolls による新作で、New Trolls の代表作、Concerto Grosso の第三弾 Concerto Grosso n3。ちなみに、数年前に、日本でワールドプレミアとして初演ライブも行われた、Seven Seasons も第三弾という扱いだったが、そちらは亜流扱いになったのか、再度第三弾として今回の作品がリリースされた。
ちなみに、他の New Trolls としては、Il Mito, La Stroria, UTなども現役活動している。


オケ入り

この作品は、Concerto Grosso ということで、オケ付きで、バンド演奏されている。曲調としては、前半は、シンフォニック色が強い楽曲が並び、正に、Concerto Grosso という壮麗でスケールの大きな楽曲が展開される。ただ、この作品では、そういったシンフォニック色のみで押すのではなくて、ポップロック時代を彷彿とさせる多重コーラスを印象的に使う聴きやすいイタリアンポップロック的な楽曲が特に後半になると入り込んできて、オーケストレーションや、フルート、ピアノだけではなくて、ギターのエッジのきいたリフも印象深くなってくる。


少し大きめの音で

で、このアルバムだけれども、全体的にスケールの大きな楽曲が多いと言うことと、オーケストラの細かい音を聴き込むという意味で、少し大きめの音量で聴くと感動が数倍にふくれあがってくる。


さすが

アルバム全体の印象としては、さすが New Trolls、さすが Concerto Grosso というところ。楽曲の厚みがどれもあって、それが、シンフォニックな楽曲では、オーケストレーションによって作られているし、ポップな曲では、多重コーラスワークで作り上げられている。この音の厚み、奥行きは聴き心地がすごくよくて、このバンドの作り出す音の完成度の高さを改めて実感させられる。


ライブでも

ということで、この作品をひっさげて再び来日公演でもしてくれる日が来ることはあるのだろうか?そんな日がまた来てくれることを期待したくなるすばらしい作品です。

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コンチェルト・グロッソ3
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