伝説のバンド Anglagard 復活CDがやってきた



Anglagard

Anglagard は、スウェーデンプログレバンド。メロトロンの響く暗鬱な世界の独特な美意識が、多くのプログレファンの心をとらえ、北欧プログレの代名詞的なサウンドとしてフォロワーを数多く生む存在でもあった。
しかし、2枚のスタディオアルバムを残すのみで解散。長らく復活を望む声がありながらも、なかなか実現できないでいた。


遂に

そんな、Anglagard がついに復活アルバムをリリース。タイトルは、Viljans Öga。15分前後の曲が4曲収められているアルバム。


彼らのまま

時がたち、時代も変わり、という中で、どんな音で彼らが勝負してくるのかというのが、まずはドキドキのところ。
で、そこは、かつての彼らの姿がそのままに復活していた。現代プログレにあるポストロック的な要素がはいるとか、メタリック度がますとか、そういうことはなく、彼ららしい、かすれた墨彩画のような美意識が依然としてそこにはあった。


一音一音が

それぞれの、音がまさに彼ららしい。ギターの弦の響き方ひとつとっても、あぁ、これこれ、という音。だけれども、ただ、過去を焼き増しただけではない印象で、むしろ、この音でずっと活動を続けてきたバンドのような円熟した領域の音にすら感じる。なので、復活作にありがちな気負いすぎな感じは全くなく、ごく自然に彼らの新作として聴ける。


浸れます

というところで、この幽玄な世界にずっと浸りきって心地よい時間を過ごせるそんなアルバム。いや、いわゆるリラクゼーションな心地よさではないのだけれども、なんというのか、この彼らの世界観がファンにはたまらなく心地よいのです。


関連リンク:
Anglagard.net - Änglagård: A Swedish prog rock band
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