帰ってきた Flower Kings はやっぱり、Flower Kings です
Flower Kings
現代のプログレを牽引したバンドの一つと言ってもいいだろう Flower Kings は、スウェーデンのバンドで、Roine Stolt を中心とするファンタジックなシンフォ系現代プログレを展開。Roine の突き抜けるようなギターに導かれるユートピア思想を具現化したかのような世界は、テクニックに裏打ちされた見事な楽曲構成によって、多くのプログレファンを魅了していた。
少しのインターバル
そんな Flower Kings も次々と傑作アルバムをリリースしていたものの、徐々にインターバルが長くなり、それと共に、Transatlantic などメンバーのサイドプロジェクトも活発化していき、ついには、最早 Flower Kings としては、活動しないのではないのかとも思われ初めてきていました。復活
しかし、2012年になって、突如、Flower Kings としてアルバム制作に入ったとの噂が流れ始めて、そして、ついに復活作 「Banks of Eden」がリリースされるに至りました。Banks of Eden
ということで、早速このアルバムを聴いてみたわけです。まずは、最初の楽曲「Numbers」がいきなり、25分に至る対策であるというところからも、その気合いを感じないではいられない。
しかも、またこの楽曲が正に Flower Kings。Agents of Mercy や、Karmakanic などのサイドプロジェクトもそれはそれでわるくはないのだけれども、やっぱり、Flower Kings として演奏される楽曲は何かが違う。その完成度というのか、全体の分厚さというのか、緊張感というのか。
一体となる
一時期の Flower Kings は結構な大所帯という印象もあったのだけれども、このアルバムでは、Roine Stolt, Hsse Froberg, Jonas Reingold, Tomas Bodin, Felix Lehrmann の5人がメイン。ドラムの Felix Lehrmann 以外は、古くからの戦友といったところで、この5人のアンサンブルはさすが。各パートでどの演奏がメインとなるかがうまく分担されていて、アンサンブルの緊張感とソロのフリーな演奏が存分に楽しめる。世界観
そして、なんと言っても、Flower Kings はというと、その世界観の描き方。楽曲に物語を埋め込む見事のストリーテリングがこのアルバムでも健在。楽曲によっては、寓話を思わせるようなところもあるなどアンサンブルの緊張感の隙間にある余韻で見事に物語を語ってみせている。見事な復活作
いやー、見事です。久々の作品だけに、どうなるのか結構不安だったのですが、なかなかどうして、すばらしい作品ではないですか。さすがです。プログレファンは必聴の作品だと思います。
関連リンク:
The Flower Kings - The Official Site関連サーチ:
Flower Kings(AMAZON.co.jp)Flower Kings(Google)
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Flower Kings(Wikipedia(JP))
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