It Bites の新作も充実の仕上がりです
It Bites
80年代の後半というプログレがアングラに潜りっぱなしだった時代に登場したバンドが、It Bites。ただ、従来のプログレのような大仰さとテクニックを前面に出すのではなくて、ポップでもある楽曲にスパイスとしてプログレ的な複雑さを付加するというスタイルで人気を博したバンド。90年代になるとすでに、活動休止状態になったのだけれども、ぽつぽつと再結成の噂が流れる中、2000年後半になって、Arena などで活躍する John Mitchell を迎えるなどして、再起動。その後は、来日も果たすなど活動が活性化している。そんな中、2012年新作「Mpa of the Past」がリリースされたので、早速聴いてみた。
期待通りに
過去の写真をきっかけに、過去を追憶しながら、現在を眺め直すといった感じのコンセプトアルバム。ひねりのきいたリズムラインや曲展開ながらもポップで聴きやすい楽曲という彼らのお得意のパターンは、このアルバムでも見事に展開されている。また、曲にある柔らかくやさしいさの感じるイメージと同様に歌詞世界でも大きく言えば、人類愛のようなものをも感じさせるような世界を描き出している。正に、期待通りの作品。心地よく
アップテンポな曲は、躊躇なく明るく展開するし、しずかなバラッドは甘く切なく心地よい。だけれども、曲そのものは、一本調子ではなくて、面白いリズムラインを持っているので、じっくり聴き込む楽しさがそこにはある。It Bites の魅力は彼ら自身がしっかりと理解しているという感じで、It Bites らしいポッププログレが全開に展開されていて非常に完成度の高いアルバムとなっている。
オーケストレーション
終盤に近づくにつれて、オーケストレーションも導入するなどより、スケールの大きくなったサウンドも聴かせてくれるし、トータルアルバムとしてのメリハリと起承転結も見事。すばらしい
というところで、驚きはないけれども、素直に彼ららしいいいアルバムに仕上がっています。彼らのファンであれば、とっても満足出来る作品だと思います。関連リンク:
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