Pete Trewavas によるプロジェクト Edison's Children のデビュー作



Edison's Children

2011年にリリースされた作品が、まだ消化しきれていないので、まだ、2011年リリースアルバムが続きます。
今回のは、Edison's Children というバンドのデビューアルバムで、「In The Last Waking Moments...」という作品。
この Edison's Children というバンドは、Marillion の Pete Trewavas と、Eric Blackwood という人物との二人によるプロジェクトバンド。





二人で

で、文字通り、ほとんどの曲をこの二人で演奏しています。Pete は本業のベース以外に、ギターやキーボード、プログラミングから、さらにボーカルまで。Eric はもボーカル、ギター、プログラミングなどで、二人で手分けして録音したというスタイル。
ただ、いくつかの曲で、Marillion のメンバーを始め、複数のゲストが参加している。


ダーク

Pete のプロジェクトということで、どちらかというと穏やかな世界を描くようなそんな作品を想像していたのだけれども、その想像とは裏腹に結構ダークな作品になっています。
全体はコンセプトアルバムになっていて、ちょっと、内容を掴みきれないのだけれども、日暮れ後に始まり、夢の世界のような、幻想の世界のような、不思議な世界へと入り込んでいきます。


不思議

そう、不思議な世界です。プログラミングを多用して(たぶんドラムもほとんどがプログラミング)、雰囲気作りに徹しながらも、ボーカルやギター、ベースラインには生々しい音作りをしているので、曲によっては、80年代のハードロックのようなテイストを持っている。しかし、一方で、ダークで、ちょっとアンビエントな感覚も混じるようなサウンドを展開してきたりもする。
とくに、その雰囲気作りが見事なので、後半になればなるほど、その世界に引き込まれていて行く。


世界

なので、見事に世界を作り上げているアルバムともいえる。音的には、Marillion とは異なる世界なのだけれども、しっかりとアルバムトータルに雰囲気を作って、一つの作品として仕上げているところは、Marillion の完成度に近しいものがある。


深い味わい

この作品をダークと言っていいのか、もの悲しいと言っていいのかなんとも、表現が難しいそれなんだけれども、とにかく、雰囲気がすばらしい作品。
テクニカルに責めたり、ひねった展開を使うのではなくて、描く世界で勝負するというスタイルの作品なので、Marillion 好きなひとは、やっぱり好きなんじゃないかなって思うようなそんな作品。
なかなか、入手困難かもですが、私は Marillion の Racket Record で購入しました。


関連リンク:
Edison's Children - In The Last Waking Moments... by Pete Trewavas and Eric Blackwood
marillion.com | MUSIC - Solo and Side Projects - Edisons Children In the Last Waking Moments | The Official Marillion Website
関連サーチ:
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