元X-Legged Sally のメンバーによる強烈トリオ Kings Of Belgium の新作が壮絶

Kings of Belgium

ベルギーの伝説的なバンド、X-Legged Sally。そのCDは入手困難で若干プレミアってもいるのだけれども、そのバンドメンバー Pierre Vervloesem は、その後数々のプロジェクトを展開してる。
その中の一つのバンドが、Kings Of Belgium。その存在を私は、知らなかったのだけれども、2011年作の Tres Fort を聴いて思いっきりぶっ飛ばされた気分を味わいました。ということでご紹介。

メンバー

メンバーは、ベースに上記の Pierre Vervloesem に加えて、ギターとキーボードが Gil Mortio、そしてドラムは、この作品ではメンバーチェンジになっていて、なんと、あの Mats Morgan の Morgan Agren。近頃、いろいろな馬鹿テクプロジェクトに参加している、Morgan Agren だけれども、ここでもまた、そのテクニックを存分に見せつけている。

壮絶トリオ

このトリオ構成での演奏が、本当に強烈。いきなりのドラムスクランブルからのイントロで一気に緊張感が高まると、そのテンションで一気に進んでいく。

なんなんだこれ

もう、なんなんだこれっていうような感じ。ジャンルでは説明不能なサウンド。とにかく、手数の多いドラミングに加えて、自由にいろいろな音をギターやキーボードで差し込んできて、複雑怪奇で壮絶でユーモアのあるユニークなサウンドを展開。その足下をベースラインが見事に支えている。
テクニックがありすぎるが故に到達できる自由すぎる自由奔放な世界がそこに描き出されていて、リスナーの想像を遙かに超えた次元でのすさまじい演奏が展開される。

超越

それは、もう正に超越サウンド。
変拍子とかリズムチェンジとかそういう次元すらも超えた、一体どういった曲構成になっているのかもよく掴みきれないサウンド。とにかくいろんな音が一見はちゃめちゃにだけれども、しっかりとアンサンブルして展開されている。超越しすぎていて声を失う。

絶賛

というところで、聴いている曲が複雑になればなるほどにやけてしまうようなタイプの人には、この Kings of Belgium による Tres Fort は、聴かないわけにはいかないだろうし、聴けばぶっ飛んでしまうこと間違いなし。
ファーストアルバムは聴いてないけど、こりゃちゃんと入手して聴かなければと思う。絶品です。