英国のプログレメタラー Haken の 2nd もなかなかやります
Haken
今回紹介する Haken はサウンド的にはプログレメタルだけれども、他の米国系プログレメタルとは味わいが違って、歌メロを重視したブリティッシュロックのにおいが存分に残るプログレメタルバンド。デビューアルバム Aquarius でいきなりかなりの衝撃を与えたバンドなだけれども、早くも 2nd アルバム Visions がリリースされたので聴いてみた。
コンセプトアルバム
前作も、コンセプトアルバムで、しかも、なかなかヘヴィーで悲劇的な内容のものだったのだけれども、この Visions も悲劇的な内容をもつコンセプトアルバムとなっている。変幻自在
ベーシックには先述の通り、プログレメタルなサウンド傾向があるのだけれども、ボーカルパートはメロディアスでエモーショナルなメロディーラインを持たせていて、高揚感を得ることの出来るサウンド。一方で、前作よりは若干抑え気味ではある気もするが、適度に脱線して、ジャズっぽくなったり、童謡っぽくなったりと、それまでのメロディー傾向とは異なる傾向のメロディーを突如挟むスタイルも維持している。このあたりの変幻自在のサウンドは結構他にはないサウンドで、彼らの独自なスタイル。
長大曲
アルバムの展開は、まずは、インスト曲で導入を盛り上げると、2曲目には13分程度の作品が入って、ここでまず物語を展開させている。そこから小曲を挟み込んでいって、最後に待つのが22分程度の曲で、最後の締めを描き出す。これによって、サウンドとしても歌詞的にもコンセプトを見事に表現する作品になっている。コンセプト
で、コンセプトの内容なのだけれども、これがまたちょっと難解で、他人の記憶が入り込んでしまい、そこで死が最終的に訪れるという展開。これが、他人の記憶の中に、その死を見たのか、主人公自身が死を迎えたと捉えるべきなのかは、ちょっとまだ読解しきれていないのだけれども、いずれにせよ今作でも、なかなかヘヴィーな内容となっている。安定感
ということで、2nd ながらすでに安定感を感じるような完成度のアルバム。シリアスながらも、メロディーパートは耳に残るような聴きやすいサウンドを持ってきていて、一方で、インストの展開は複雑さを持っているので、聴き応えもある。近年のプログレを追いかけている人は是非とも聴いておくべき作品だと思う。関連リンク:
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