Neal Morse による回想第二弾 Testimony 2



Neal Morse

Neal Morse は2000年代以降のプログレムーブメントの立役者的存在のバンドのひとつ Spock's Beard の中心的な人物で、その後、バンドを脱退して以降はソロとしての活動を中心に行っている人物。


Testimony

そんな、Neal Morse のバンド脱退後の作品としては、最も成功した作品といっていいだろうものが、Testimony。この作品は、彼のプライベートな生活における様々な出来事を題材にして作られたコンセプトアルバム。幾多の困難を乗り越えたりと人生の浮沈を感情豊かに表現した傑作。若干彼の趣向もあり、宗教がかってはいる。とはいえ、その部分に特にとらわれなくても堪能出来る作品で、人生の苦難や、楽しい側面などが、彼の見事なメロディーセンスにより構築されていて、非常にすばらしい作品であった。





第二弾

その Testimony の第二弾作品が、今回紹介する作品で、そのもの、Testimony2と題された作品、2011年作。前回は、2枚組プラスアルファという構成だったけれども、この作品は、メインは1枚で、プラスボーナスディスク的な扱いのディスクがついての2枚組。
主に、Spock's Beard として活動し始めてから、脱退、その後あたりが描かれている。


いつもどおり

彼のメロディーセンスからすると、何一つ問題なしという感じで、いつも通りの安定の出来。まぁ、そのぶん、大きな新しい要素というのは無いのだけれども。
お得意の Gentle Giant ばりの複雑なコーラスワークがあったり、メロウなバラッドがあったり、アップテンポなインストスクランブルがあったりと、かつておもちゃ箱をひっくり返したような楽しさと評されたデビュー当時の Spock's Beard のプログレポップなサウンドは未だに健在という感じ。


具体的に

で、結構歌詞なんかには、具体的な名前が出てきたりして、Testimony よりも抽象度が低くなっている感じはする。そんなことで、歌詞をじっくり読むと内面吐露的な要素も結構強いようにも感じる。暗い感情も描かれて入るけれども、しかし、アルバムを聞いていると、それほどこう、悲壮感に包み込まれるということもなく、負の感情も含めて最終的にはすっきりとした高揚感を感じることのできる作品。つまり、うまく感情の起伏を感じることができるとそういうこと。
また、音のフレーズにところどころ、過去の作品が挟み込まれたりもする。


メンツ

ちなみに、参加ミュージシャンだけれども、今作も、リズム隊は、Mike Portnoy と、 Randy George。で、さらにゲストで多数のミュージシャンが参加していて、Spock's Beard のメンバーが参加していたり、Steev Morse が参加していたりする。


良くも悪くも

というところで、良くも悪くも、Neal 節全開の作品。何か新しいものを求めようとする人にとっては、少々物足りないかもしれない。だけれども、普通にポップよりの表現力豊かなプログレが好きだという人には、このアルバム1枚を通じて安定した変化に富む作品は、とても楽しめると思う。


関連リンク:
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Testimony 2
発売元 : Metal Blade
発売日 : 2011-05-23 (3CD)
売上ランク : 21908 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,978 在庫あり。
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