超絶過ぎる演奏でした、The Aristocrats は秋葉原にて



Aristocrats

Mike Keneally との活動などで知られるベーシスト Bryan Beller と、一時期のちょい中途半端なメンツだったときの ASIA に参加していたギタリスト Guthrie Govan、そして、最近では、Dream Theater の ドラムオーディションに参加したり、そのほか、Eddie Jobson との活動、および、数多くのソロ活動やセッションなどで知られるドラマー Marco Minnemann のただ者ではない凄腕ミュージシャン3人によって結成されたバンド、The Aristocrats。そのデビューツアーで日本にもやってきてくれたので、もちろん見に行ってきました。私がいったのは、2011年7月28日秋葉原 Club Goodman でのライブです。


小雨降る中

天気が不安定な夕方、小雨降る中、会場の前の道路にちょっとした人の集団が出来ていて、それが、入場をまつ人々の集団でした。で、そこで待っていたら、その集団から少し離れたところで、 Marco Minnemann が誰かと普通にお話をしておりました。私は、そっと遠くから写真をとってみましたが、そのほか特に騒ぎにもならずな感じで、そして、少しずつ人々は入場していくのでありました。


リリース前

ちなみに、このバンドは、まだデビューアルバムがリリースされておらず、アルバムリリースは、9月に予定されているとのこと。なので、予習もくそもなく、突撃したのであります。そして、どんなバンドなのかも不明なので、とりあえずの目的は、あの Marco Minnemann の超絶ドラムをまた堪能したいというそれ。


会場

会場は、秋葉原Club Goodman というところで、かなり小さい箱。で、さらに親切に椅子が並べられているスタイル。結構詰まった感じで椅子が並んでいたのですが、スタンディングでも良かったのでは?なんても思いましたが、しかし、私はいい位置に椅子を確保できたので、確かに見やすかったのは見やすかったです。


客層

こんな凄腕だけど、知る人ぞ知るてきなミュージシャンなので、訳知り的な渋い客層なのかと思いきや、結構若者がたくさん。これって、なんか、楽器つながりかなんかなのでしょうかね?確かに、楽器の話しをしている人が近くにはいました。というところで、結構不思議な客層。


開演

そんなことを感じながら待つことしばらく、予定か以上時間から少々遅れてアナウンスのあとにメンバー登場。当然、ステージも狭いので、かなり間近に彼ら3人がいるという、よくこんな狭いところで演奏してくれるよな−、と思いつつ、その幸せを噛みしめてみる。


曲目

演奏は、9月にリリースされるというデビューアルバムに収録されている曲と、あとは、彼らそれぞれの過去の活動からの曲。なので、かなり知らない曲ばかりなのですが、歌ものメロディーなんかを売りにするようなバンドではないので、そんな知っている知っていないなんて、関係なく、そこから始まる怒濤の超絶演奏にただただ目を奪われていくという展開でした。


とにかく

そう、とにかく凄いんです。馬鹿テクトリオというと、Bozzio Levin Stevens あたりを思い起こすけれども、まぁ、彼らを生では見たことはないから何ともいえないけれども、彼らもびっくりするであろう凄い演奏。
まずは、この二人のリズム隊は、もはやリズム隊と呼ぶのはふさわしくなくて、リズムをキープするのではなくて、フレーズをたたき出しまくるわけです。で、それをギターとも相まって、複雑な拍子展開で行うものですから、リズムが一体どうなっているのかもわからないけれども、しかし、ちゃんと決まるところは決まっているという、聞いている方はただひたすらに脳が混乱するほど展開に酔いしれるしかないという演奏。


お茶目

そして、さらにこのバンドのいいのは、意外にお茶目なところ。3人が代わりばんこにMCをするんだけれども、結構饒舌でいろいろと笑いをとってみたりもしている。Guthrie は、チューニングに時間が掛かりながらも、それを笑いにしてみたり。で、さらにまぁ、うますぎるから出来るんだろうけれども、演奏中も、かなり複雑なことをしている割には、結構余裕そうな表情で客席を眺めていたりもして、さらには、Guthrie 演奏しながらビールを飲むという荒技まで披露してくれたりしました。


Marco

そして、なんといっても、私の大きなお目当て、Marco Minnemann。あの手首は一体どうなっているんだってほどのたたきっぷり。いまや、ロック界でもっとも凄いドラマーといっても過言ではない彼だけれども、しかし、今夜も思い知りました、そのすごさを。なんというのか、ただたたきまくるすご技ではなくて、なんというのか、ユーモアも含まれているのがさらにいい。その真骨頂が、ドラムソロ。超長いドラムソロだったんだけれども、やっぱり、凄かった。もう、ありとあらゆる手段でたたきまくって、さらにジャグリングしながらたたいたりと、遊び心も満点なドラムソロで、会場はかなり盛り上がっておりました。


なんでも

そう、この Marco に限らず、Bryan も、 Guthrie も、ただうまいんじゃなくて、楽器の可能性をかなり広げるような演奏をしてくれて、それがまた面白いと感じた。ホント、3人だけでやっているとは思えないほどの音数。いやいや、これをこんな小さな箱でってもったいなすぎる。もっと多くの人が楽しむべきバンドでしょうと思いつつ、やっぱり、この間近で見ることの出来る幸せを噛みしめてみるのでした。


スゲー

ということで、つまりは、スゲーって言葉しか出てきません。超絶インストバンドの最高峰と言っていいであろう演奏です。とにかく、新作が実際にはどんな感じなのか、9月のリリースもとても楽しみであります。


関連リンク:
ARISTOCRATS Japan tour 2011
The Aristocrats
MarcoMinnemann
Guthrie Govan - Erotic Cakes - Official Website
bryanbellerdotcom
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