アヴァンギャルド・シアトリカル・メタル DaKryA の Crime Scene



DaKryA

今回紹介するバンド、DaKryA は、おそらく、ギリシャ出身のバンドで、2004年頃に結成されて、2008年にデビューアルバムをリリースしたバンド。そんなバンドの、2010年の2ndアルバム Crime Scene を聴いてみた。





アヴァンギャルド・シアトリカル・メタル

このバンド、摩訶不思議なサウンドを奏でるバンドで、一部では、アヴァンギャルド・シアトリカル・メタルとも呼ばれているみたい。何よりもその特徴的なところは、”シアトリカル”という要素。メンバー的には、女性ボーカリストが二人に加えて、ギター兼任の男性ボーカルが一人、ここにそのほか、ギター、ベース、ドラム、キーボードと加わる7人組。
で、そのシアトリカルな要素なのだけれども、その演劇性はというと、まずは、ボーカルの歌い方がちょっとオペラ的。さらに、ボーカルの掛け合いなんかは、まさに、演劇の台詞の交錯を思わせる。さらに、演奏のほうだけれども、ベースには、メタル的なサウンドを持っているのだけれども、特に、キーボードによる音の味付けや、音の展開の変換部分などに、その演劇的な要素が強く入っている。また、メロディーラインにも独特なものがあって、その演劇的印象を強めている。初期GENESISの演劇性をも凌駕するような演劇性です。
あと、全体のサウンドの色合いだけれども、それは、とても明るいそれで、Devil Doll のようなダークな演劇的サウンドではない。どちらかというと、オペラというよりも、サーカスと表現したくなるようなサウンドでもある。


なんじゃこれ

なので、これ、初めて聴くと、なんじゃこれって、そんな反応をしてしまいそうなサウンド。イメージで言うと、Diablo Swing Orchestra に近い。全体的にも、非常にテンションが高い。そして、演奏は、複雑なアンサンブルというよりも、一つの童話的な印象もする音世界を構築することに主眼を置いていて、アンサンブルの極みを感じるようなそれではないのだけれども、かっちりとした演奏によって、また、それぞれの楽器がしっかりと音を出すことによって、カラフルな世界をしっかりと描き出している。
これはこれで、ちょっと別の構築美だと思う。


変態メタル

ということで、これ、変態メタル大好きの人ぐらいにしかお勧めできないかもですが、しかし、結構いいです。先ほども書いたけれども、Dablo Swing Orchestra が好きな人は、このバンドも好きなのではないかと思います。


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Crime Scene
発売元 : Sensory Records
発売日 : 2010-10-12 (1CD)
売上ランク : 100702 位 (AMAZON.co.jp)
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