陽気でトロピカルなジャズ Hermeto Pascoal e grupo



ブラジル

知る人ぞ知る伝説的なブラジル人ミュージシャン、Hermeto Pascoal 。御年おそらく70歳は超えているのではと思う。その鬼才ぶりも含めて、そして、仙人的な風貌も含めて、生ける伝説とも言うべき人物であって、そんな人物をよもや生で見る機会があるなどとは、夢にも思わなかったのだけれども、2004年ぐらいに来日したかと思うと、またまた、2010年になって来日。ということで、見に行った。渋谷は、Pleasure Pleasure。





南国風

ライブの会場が普通のライブハウスではなくて、ミニシアター風の感じのシートが並んだ会場なので、小さい箱ながらも、ゆっくりと座ってのライブ鑑賞。ステージは、開演前から既に楽器が並んでいて、南国風な植物が楽器の間に並べられているというステージセット。
定刻を少し過ぎてから、メンバーが順番に演奏しながら登場してきて、最後に御大 Hermeto Pascoal が登場。
Hermeto Pascoal e grupo という名義での来日であって、ドラム、パーカッション、ベース、キーボード、サックス、ボーカルというメンバーを従えている。


陽気に

このメンバーで演奏。時にボーカルも入るけれども、ボーカルと言うよりは、声も一つの楽器として扱っているという印象。非常にハイテンションな演奏。ただ、その演奏は、もはやジャンルで表現出来るような物ではなくて、彼らによる彼ら独特のそれ。ベースにはジャズがあるのだろうけれども、それを自由に扱っている。イメージとしては、MAGMAにも近いのが蹴れども、MAGMAには、重さがあるのに引き替え、Hermeto Pascoal e grupo
は、常に明るいそれ。Samla Mammas Manna にも近い印象か。


インプロ

最近の曲を知らないせいもあってか、どのような曲を演奏しているのかよくわからないのだけれども、しかし、インプロバイゼーションの要素が非常に多いのではというところも感じた。
御大が、時々ゆっくりとステージを横断して、各メンバーに近づくと、耳元でささやいたり、指先で支持したりしていて、そのタイミングで演奏に変化が発生したりもしていた。


とにかく

で、まぁ、とにかく演奏が楽しい。時々観客とコールアンドレスポンスを行ったり、それに演奏のその変化が非常に面白い。で、そんな陽気さなのだけれども、演奏そのものは異常なほどのうまさ。それに加えて、独特の唱法のボーカルがからんで、とても面白い音を出している。
イメージとしては、もっとシリアスな演奏ではと勝手に思っていただけに意外だったけれども、とても楽しめるライブであった。


情報

まぁ、Hermeto Pascoal に関しては、やはり、情報が非常に少なくて、CDなどの作品もなかなか日本では手に入れることが出来なかったりするので、よくわからないところが多いのは残念。
で、とりあえず、物販で売ってたCDが缶入りで面白そうだったというのもあって、購入してみた。


プログレ

個人的なイメージでは、Hermeto Pascoal はプログレ系リスナーにのみ知られているのではと思ったのだけれども、客層の雰囲気からすると、そういうことでもない見たいに感じた。どのような層に支持されているのか全くよくわからないのだけれども、しかし、かなり若い客層だったのにびっくり。思わぬところで思わぬ支持をうけているのだろうとおもうのだけれども、どういった層なのだろう?


関連リンク:
HERMETO PASCOAL
Hermeto Pascoal e Grupo
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