抜群のセルビアンコメディー 「ウェディング・ベルを鳴らせ!」



エミール・クストリッツァ

旧ユーゴのと言うのか、セルビアの重鎮監督、エミール・クストリッツァによる最新作、 「ウェディング・ベルを鳴らせ!」を渋谷のシネマライズで見てみた。ちなみに、この監督、2度カンヌのパルムドールを獲得している巨匠で、コメディータッチを交えながらもシリアスな現実を描いたアンダーグランドなどは有名なところで、私自身もこの作品は大好きな作品の一つ。


バルカンサウンド

この監督の一つの特徴といえるのは、音楽。実際、自分のバンドというのかミニオーケストラを率いてのコンサート活動やCDのリリースなどもある。で、これが、強烈なバルカンサウンドで、ブラスとリズムが聴いた非常に騒がしいというか楽しいサウンド。この特徴は、この「ウェディング・ベルを鳴らせ!」でも十分に発揮されていて、全体の楽しげなコメディー映画に華を添えている。


ピタゴラスイッチ

で、もう一つの特徴といえるのは、アナログ的な機械仕掛けが随所で展開されるところ。大がかりなピタゴラスイッチというのか、まぁ、しかけとしてはむしろ完成度は低くて現実性は無いのだけれども、そこがまた楽しい。


コメディー全開

で、もう少し具体的な作品の内容。農村に祖父と暮らす少年が、街へ嫁探しに行くという、これがまた、罪のない内容の話。
農村では、農村のちょっとした事件があって、一方で、街へ出た少年は少年で、怪しいギャング集団と戦う羽目になって・・・。で、そこで、ドタバタとした追いかけ合い、戦いが繰り広げられて・・・という展開。


セルビア流?

当然、この展開も、シリアスさは無くて、ひたすらにコメディー全開なのだけれども、このコメディのタッチが、やっぱり、日本のそれとは違うし、英米のそれともまた違う味わい。
この妙な味わいが時に理解不能なほどなのだけれども、この笑いの質の違いを感じるってのもまた面白いところ。


単純に

そんなところで、この映画は、単純に楽しむことの出来る作品。ちょっと騒がしい感じなので、癒し的な笑いを求めると言うよりも、おバカな世界と音楽を楽しんで何かを忘れてしまうのには最適な作品。




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