After Crying の初期テープは過激



ハンガリー

ハンガリーのクラシカルでジャズなロックバンド、After Crying。ここ数年は、活動の様子が全く伝えられてこず、現時点でもバンドとして存在しているのかどうかは定かではないのだけれども、そのAfter Crying のデビュー前にカセットリリースされた作品がCD化された。
とりあえず、そのうちの一つ、OPUS・1を聴いた。


ライブ

1988年のライブ音源を中心とした作品。1989年のカセットリリースで、カセットなだけに、構成は、A面B面式。音質もカセットリリースということもあって、良くはない。むしろ、当時の様子を確認するという様なそんな扱い。


激しい

After Crying はクラシックとジャズとロックが同程度に混じり合った楽曲で、しかも、そこにアヴァンギャルド性がまぶされているところから、いわゆるシンフォニックロックとはまたひと味違うアカデミックさを感じさせる音イメージなのだけれども、それは、この作品でも強く確認出来る。
なんといっても、演奏が全体的に激しい。しかも、フルート、ピアノ、チェロなどといった楽器による激しさなので、ロックのダイナミズムとは異なる激しさ。もともと、先述のとおり、ロックとは異なるかっこよさを持ったバンドだとは思っていたのだけれども、ここで確認出来るのは、それ以上の激しさ。


価値あり

確かに、音は悪いのだけれども、ここにはそれ以上の価値を感じる。ここまでのアヴァンギャルド性のある演奏はなかなか確認出来る物ではない。
当時から、彼らがどれほど志が高かったのかが手に取るようにわかる作品。その志の高さが、彼らのマイナー性に繋がったところはあるのだけれども、理想と現実はそんな物かもしれない。マイナーな道を進みきるなら多くを求めず、そこにある本当に小さな価値を求めるしかないのだけれども。
いずれにせよ、一聴の価値はあると思います。


関連リンク:
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