Krimson リズム隊+アコーディオンで KTU



3人

さて、King Crimson のリズム隊をつとめた(ている?)二人、ドラムのPat Mastelotto と Warr Guitar の Trey Gunn は何かと仲良しで、様々なプロジェクトで共演しているけれども、この二人に、アコーディオン奏者の Kimmo Pohjonen を加えた3人組によるプロジェクトバンド、KTU の 2nd Quiver を聴いてみた。


面白い

まぁ、当然インストな楽曲なのだけれども、やはり、彼らの演奏は面白い。3人とも、テクニシャンではあるのだけれども、ばりばりにテクニックを押し出すと言うよりも、テクニックを軸にして、いろいろな面白い音を出してくる人たちなので、曲自体はそれほど複雑そうな様子を感じさせないのだけれども、独特な印象のあるインストに仕上がっている。


ジャンル?

もはや、完全にジャンル分け不能なタイプの楽曲なので、なんと説明すればいいのかわからないのだけれども、まぁ、不思議なロック系インスト曲とでも言うしかない。ギターが弾き上げるというところもないし、ドラムが走りまくる分けでもないので、いわゆるハードロック的な、ダイナミズムは無いのだけれども、それとは全く質の違うダイナミズムがそこにあるのは確か。King Crimson 的なインストの様子は、まぁ、ごくわずかにはあるといえばあるけれども、それとはまた違うし、ジャズロック的なわけでも民族音楽的なわけでもない。


多彩な音

とにかく、エレクトロニクスを多用するドラマー Pat に多様な音の出るタッチギター使いの Trey でそこに、アコーディオンで Kimmo が入るから、音はかなり独特で多彩。なので、楽曲もドラミングが激しく思い楽曲から、ちょっと、民族的な印象もするような軽いリズムの楽曲、おフランスな感じのする楽曲から、静謐感漂う楽曲から、軽快な楽曲までと、様々な側面の楽しみが詰まっている。


インスト

ロック系の変わったインストバンドが好きな方にはお薦め。ただ、パワー一辺倒で押すというのではなくて、変化球を多用する楽曲なので、そういった変化球を楽しめる人向き。
ただ、少なくとも完成度は高いです。


で、このリズム隊二人と、あと、Tony Levin の活動って、かなり面白くて、一方で、とても追いかけきれないのだけれども、TOOL のMaynard のプロジェクトにも参加しているという噂もあったりで、楽しみだけど、やっぱり、追いかけきれない・・・。


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Quiver
発売元 : 7D Media
発売日 : 2009-05-19 (1CD)
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