Dream Theater の Chaos in Motion

ライブDVD

このところ、毎アルバム事に、ライブDVDを出しているのではないかという気がしてくる、Dream Theater の Systematic Chaos をサポートするライブを元にした、ライブDVD Chaos in Motion を見た。

今回は

ただ、さすがに毎回同じようにライブを納めているだけではということもあるのだろうということで、今回のライブDVDは、一つの公演を収録したという形式ではなくて、いくつかの公演からの演奏を拾い上げてきて一つに編集している。さらに、その合間に、バックステージの様子だとか、インタビューなどなどが納められるという形式。なので、ライブに没入するというよりは、ツアーを凝縮して楽しむという感じに近い。この辺は、賛否両論だと思うけれども、個人的には、どちらかというと、マニア向けの作品かなって思う。

jordan rudess

まず目を引くのは、さらに拡張された Jordan Rudess のキーボードキット。いつものあのメインのくるくる回るスタンドには、さらに2つのキーボードが追加されて、メインと併せて3台のキーボードが搭載される仕様に拡張。さらに、ショルダーキーボードも登場して、ステージの全面に出てくる場面も。それから、少し前から導入されている、アナログ的なウニウニした音の出るキーボードも後ろに設置されている。
で、このセットに負けずに Jordan の活躍ぶりはかなり激しくて、仲良しオリジナル3人組の前に、若干陰が薄くなりがちかなって思われていたのだけれども、かなり全面に出た演奏を見せつけていてかなり目立っているし、聴き応えがある。

フック

あと、やっぱりこのライブDVDの楽しさは、ちょっと意表を突いたライブ演奏を聴くことが出来るところ。一つは、Opeth の Mikael Akerfeldt がボーカルを取っての演奏だとか、あとは、Marillion の Sugar Mice を部分的にカバーして演奏する様子。特に、Sugar Mice の演奏はすばらしくて、Marillion 本体の演奏だと、かなり雰囲気を重視した演奏なのだけれども、これをテクニカルに処理したところがこれはこれで面白い空気に変わっていてかなり感動的な演奏に仕上がっている。これはいい。