恒例の Marillion 祭りは ThisStrangeEngine



2007

毎年開催されている 英国の渋きバンド Marillion のファン感謝祭とでも言うべき、Marillion Weekend。その2007年は、過去の名作アルバムの一つ、This Strange Engine を中心とした構成で、そのライブDVDが Marillion のサイトから発売になったので、入手した。


感動

近年の Marillion はより独自な世界を作りあげた作品を生み出しているが、This Strange Engine のリリースされた 1997年当時は、どちらかというと、渋いブリティッシュロックという印象が強くて、圧倒的に独創的ではないものの、聴きやすいけど一筋縄ではいかない玄人好みなロックを展開していた。
その当時の雰囲気を十分にこのライブでは再現していて、これがとても感動出来るライブに仕上がっている。


2枚組

ちなみに、DVDは、2枚組で、3夜分が収録されており、先述の通りの This Strange Engine の再現が1夜と、残りの2夜は過去の作品のベスト的な内容プラス、おそらくカバー作品と思われる作品の演奏。
Fish 在籍時の作品も演奏していて、Warm wet Circle なども演奏しているところは、もう一つのこのDVDの見所。


まずは

で、その This Strange Engine。やっぱり、このアルバム名作だなって。この再現ライブ見て、改めて思う。このライブ自体の出来もとてもよくて、Hogarth の声の調子も絶好調だし、演奏も当然安定している。そのことが、この作品の良さをより際立たせている。
とにかく、感動的。One Fine Day にある独特なわびしさ。Memory of Water の悲しみ。そして、表題曲によるエンディング。確かに、この作品はどこか後ろ向きで、回想と絶望のような物が渦巻いているようにも感じられる。しかし、それがただ後ろ向きではなくて、その事実をしっかりと踏まえようとする感情の底辺の強さも感じさせる。


もう2夜

もう2夜も、ベストの選曲と先述したけれども、実際は、完璧なベストではなくて、選曲が結構渋いところが面白い。これは、Marillion Weekend の良さでもあって、必ずしも代表曲をやるのではなくて、あまり取り上げられないけれども、隠れた名曲みたいなところを拾い上げている。These Chains や The Bell in the Sea なんて、やっぱり、名曲だし、Between you and me , King そして、 The Space なんてところは、渋さ丸出しの選曲で、逆にコアなファンじゃないとって気がするけれども、多分、今や Marillion のファンは、ほとんどがのめり込んでいるファンだろうし、この Marillion Weekend に見に来るファンはなおさらだし、そのDVDを購入刷るファンもまた、そうであるだろうから、この選曲は当然正解。


ファン必携

ということで、ファン必携の作品ではないかと思います。
というか、Marillion のファンであると、どのリリースも必携になってしまうところではあるのですが・・・。


関連リンク:
dLINKbRING.Music.Marillion
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