隠れたプログレ大国　チリから LEPRECHAUN

チリ

南米は古くから、プログレ系バンドが多くて、プログレに限らず、メタルでもなかなかいいバンドが揃っているのだけれども、そんなかでも、マイナーな国チリは、しかし、特に近年意外といいプログレサウンドを聴かせるバンドが多く発見されている。そんなチリ出身のバンド、LEPRECHAUN のデビュー作を聴いてみた。

カラフルでテクニカル

ギターサウンドを中心としたインストバンド。明るめの曲調でのアンサンブルを展開する。南米感はそれほど強くはない。ギターサウンドは、重厚というタイプではなくて、カラフルさの要素が強い。適度なあおりもある。キーボード、ベース、ドラムなども、明快な音を中心としていて、アンサンブルとしてもかなりカラフルなサウンド。ひねくれた要素は薄い。特に、オルガンサウンドを絡めるところは、ジャズっぽい印象も強くて、シンフォニック系というよりはジャズ系という感じの壮大さよりも、タイトさで迫る。