肉体部分のパーティー　Osada Vida はポーランドから

Osada Vida

ポーランドのプログレバンド、Osada Vida の2008年新作"The Body Parts Party"を聴いた。

タイプ

このバンドもなんと表現したらいいのか、結構難しいバンドで、メタル的な部分もあるのだけれども、メタルと言うほどの激しさはなくて、かといって、単純なプログレハードという感じでもなく、ポップなメロディーも使うし、アコースティックな色合いのリリカルな楽曲もあって、ジャズっぽいアンサンブルも聴かせる、不思議なバンド。
ボーカルは、ミドルレンジの味のある系の声で、刺さるような鋭さのある声ではなく、柔らかいヘタウマ系。基本は、英語で歌われる。

アルバム

このアルバム、タイトルからして、”体の部分のパーティー”という変なタイトル。で、曲の方のタイトルも、それに併せて、"Brain" だとか、 "Tongue" とか体の部分から取られている。ある種のコンセプトアルバム。
音の方は、先述の通り、何とも表現しにくいのだけれども、全体的なミドルテンポに、時に軽く変拍子をかませて、波を持たせている。気分を高揚させると言うよりも、その世界に浸ることで、気分を落ち着かせるという曲調。このへんは、いかにもポーランドのバンドという感じがする。
特に、ポップでプログレッシブなボーカルパートから、ジャジーなインストパートへの展開は、味わい深い。ただ、ものすごくかっこいいわけではないし、オリジナリティーも高いとはいいがたい。むしろその組み合わせかたの意外さが面白み。
まったりとした味わい深いCamel系サウンドというと、きっと語弊があるのだけれども、イメージはそんな感じ。