ポップでフロイドな RPWL を体験



ネオプログレ+フロイド

今や、ドイツのネオプログレ界を代表する存在と言っていい、RPWL の2008年新作 the rpwl experience を聴いてみた。
元々、このバンドは、ピンクフロイド的なサウンド要素に現代のネオプログレな印象を交えたというタイプの音を出していたのだけれども、今作でもそれが継承されていて、さらに進化しているという印象も受ける。
ちなみに、フロイド的といっても、Roger Waters 出はなくて、 David Gilmor 的なそれ。


洗練

現代的なポップ感を生かした楽曲は、それはそれで進化していて、KINO的な一見一般的なポップロックとさえも思わせるような楽曲を並べるかと思うと、ところどころに、先述の Gilmor ギターサウンドを挟み込むという構成で、とても不思議な感覚が面白いアルバムに仕上がっている。
特に、4曲目 Masters of War におけるまさにGilmor サウンドばりばりの展開から、5曲目 This is not a prog song (その名の通りのポップサウンド) への流れは、とても同じバンドとは思えないほどの異世界サウンド。この辺をさらっと並べるところとか、ポップサウンドを普通に入れ込んでくると言うのが、これが、とても現代的なプログレバンドスタイルだと思う。


頑なではなく

かたくなに、自分たちの世界を主張すると言うよりも、音楽を楽しむ姿勢として、複雑で手の込んだ楽曲を提示することも楽しむし、純粋に聴いていた楽しくなるようなポップサウンドを提示することも楽しむという感じ。
このあたりをどう捉えるか。すぐに迎合してしまう面白く無さと捉えるか、柔軟性が面白い姿勢と捉えるかというところはあると思う。


プログレポップ

ハードコアな展開ではなくて、気軽に聴けるのだけれども、気の利いた細かい展開も持っている楽曲が好きな人にはとてもお勧め。
特に、これから、もっと変わった曲も聴いてみたいというタイプの人には、いい入門編にもなりそうなアルバムだと思う。
プログレ好きだけではなく、広く受け入れられる可能性を持つ作品に仕上がっている。


関連リンク:
dLINKbRING.Music.RPWL
the RPWL experience
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The RPWL Experience
発売元 : Inside/Out
発売日 : 2008-03-25 (1CD)
売上ランク : 37559 位 (AMAZON.co.jp)
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