The ENID: Sheets of Blue

1.秘宝
さて、英国最大の秘密とも呼ばれていたこともある、プログレッシブロックバンド The ENID。そのAnthologyがどういった理由でなのか不明なのだが、発売になっている。


2.ひもとくと
まず少し、このバンド The ENIDのおさらいを少し。
2.1 デビュー
クラシック畑のピアニストとしても活動していたことのあるキーボディスト Robert John Godfrey が Barclay James Harvest での活動の後に結成したバンド。1974年"In The Region Of The summer Stars"でデビューを飾る。時代的には、プログレが衰退し始め、パンクが台頭し始めることでもあり、遅れてきたプログレバンドとも呼ばれる。音楽的には、もっともクラシックよりのプログレバンドの一つでもある。
2.2 インディーズ
その後、レコード会社とのトラブルなどにより、自主レーベルでの活動へシフトする。当時1980年代の話なので、インディーズのさきがけ的バンドともいえる。また、Grateful Deadと同様に、The Standというファンが組織されていて(現在は、The ENIDI)、ライブツアーなどには帯同していたというようなことから、Cult Band としても有名であった。
2.3 少し前まで
やがて、1980年代後半頃から活動が停滞する。1990年代の後半になって新メンバーとともに再始動、いくつかのアルバムを発表の後、さらに、様々な活動の計画が発表されたものの、現在では多くのプランが頓挫してしまっている(春の祭典をバンドとして演奏し、DVD化するだとか、新しいアルバム用の曲を書いていてリリース予定だとか・・・・)。
2.4 過去の作品
一応、過去の作品はデジタルリマスタされているので、入手は可能なはず(参照)。ただし、レコード会社との複雑な関係が残る初期作品は、オリジナルは当時発売されたレコードを入手するしかなく、その後メンバーによってセルフカバーされた作品のみが入手可能。ただ、特にデビュー作は、オリジナルとの聞き比べをしてみたいところ。ジャケの出来もだいぶ違うし。
2.5 まさに現在
で、現在の活動はというと、ENIDとしては活動休止状態。ただ、最近のRobert John Godfreyの活動が少し謎。Band Therapyという活動を実施中。何度読んでも今ひとつ真意が見えないが、マイナーだけど言い音楽を作っているバンドを救済したいということなのだと思う。
ちなみに、現在は、The OPERATIVESCAVEというバンドを扱っている。曲は、それぞれMySpaceで聴けるが、ENID風なバンドというわけでもなく、ロックバンド。ちょっと活動趣旨がつかめない・・・。


3.やっと本論
というところで、前置きがほとんどメインになりかけているが、本論は、The ENIDのSheets of Blue: An Anthology。今までもいくつかのアンソロジー的な作品が発表されているが、今回の作品は、過去の作品からまんべんなく2曲ずつくらいが選択されていて、アルバム発売順に並んでいる。というところで、入門編としてはかなりお奨めな作品になっている。上記の内容で興味を持った方にはお奨めな作品です。

関連リンク:
The ENID Official Site
Lodge Recording Studio
Band Therapy Official Site
Band Therapy MySpace
関連サーチ:
The ENID(AMAZON.co.jp)
The ENID(Technorati.jp)
The ENID(Last.fm)
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Sheets of Blue: An Anthology
発売元 : Inner Sanctum
発売日 : 2006-08-07 (2CD)
売上ランク : 9445 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 3,507 通常24時間以内に発送
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