　tool : 10,000Days - Rogi073.Diary 2.0

ついにでたToolの新作。サマソニ出演を控えたこの時期でばっちりのタイミング。
さて、早速内容だが、今作の感触は、前作のLateralusとその前の作品Aenima
の中間にあるような音楽性。
独特の暗さに秘めた呪術性は曲によってはさらに深まっているし、
一方で、特にLateralusで披露した疾走感さえも感じさせるヘヴィーロック感も
しっかりと維持している。
特に10分を超えるタイトル曲には恐れ入る。
確かに、Lateralusほどの重い疾走感は薄れているが、そのかわり
呪術性が深まり怪しさと雰囲気作りに貢献している。
疾走感というよりも混沌さを重視した作品とも言うべきかもしれない、
変拍子や変調を駆使した曲の複雑さも増しているようにも思う。
まだ、少ししか聴いていないが、聴けば聴くほど様々な側面が見えてきそう。
ちなみに、特殊ジャケになっていて、立体映像が見える仕様で、
ギミックと標本めいたアートワークもアルバムごとに引き継がれながら、
激しくなっている。