バカテクバンド Canvas Solaris の新作は、味わいも増して
Canvas Solaris
アメリカのバカテクインストバンド Canvas Solaris の通算5枚目(たぶん)の作品で、2010年作の "Irradiance" が今回紹介する作品。このバンドは、このブログでも、毎作紹介しているけれども、超絶なテクニックによりひたすらに激しいインストを展開するバンド。その疾走感と変則感のあるテクニカルメタルなサウンドはテクニカルメタル好きには興奮せずにはいられないそれ。イメージとしては、Gordian Knot あたりに近い。で、新作は、一体どんな驚きを見せてくれるのかという期待と共に聴き始めてみます。
味わい
前作あたりから、初期にあった、ひたすらにバカテクに疾走するサウンドタイプに加えて、味わいも加えた音を出し始めていたのだけれども、その要素がこの新作ではさらに進化していて、ただ、疾走しまくるだけではなくて、適宜フックのあるサウンドを挟んで緩急あるサウンドに仕上がっている。さらに、音楽的な幅も広まっていて、ちょっと中東な雰囲気を感じさせるようなサウンドやアコースティックなサウンドが挟み込まれる楽曲もあったりする。成長
このあたりは、アーティストとして、バンドとしての成長を大いに感じさせるところ。だけれども、そういった要素を加えながらも、一方で、かつてからあるバカテクな疾走メタルチューンもおろそかにしているわけではない。なので、疾走するバカテクなところと、ひっかかりの多い変則でテクニカルなサウンド、さらには、ちょっと味わいを感じさせるパートまでと、味わいどころの多いアルバムに仕上がっている。その、メタリックで複雑怪奇に小さなフレーズが連なっていくサウンドは、とても小気味いい。その変則性がやっぱりこのバンドの面白さで、疾走感があるのだけれども、変則的な拍子使いで面白みを感じさせてくれる。そんなバンドの良さがこのアルバムでも十分に発揮されているどころか、さらにふかまっているというところ。
安定
というところで、最早安定感さえも感じさせるそのテクニカルメタルサウンドは、絶品。なかなか、メジャーな露出は少ないバンドだけれども、いいです。インストだけなので、アルバムとしての味わいどころが若干少ないかもしれないですが、変則系テクニカルメタルがお好きな方には是非とも聴いていただきたいバンドであります。関連リンク:
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